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『エターナル・サンシャイン』愛の記憶を呼び覚ます「忘れられない恋人」

『エターナル・サンシャイン』愛の記憶を呼び覚ます「忘れられない恋人」


多くの人を魅了する「革新性と普遍性」



 私見になるが、作家性の強い映画や漫画・アニメには、ある一つの「ヒットの理論」がある。「革新性と普遍性」だ。「自分が知っている感情を、新しい形で見せてくれる」作品は、時代を問わず人々を魅了する。


 近年の恋愛映画では、『her/世界でひとつの彼女』(13)、『ウォーム・ボディーズ』(13)、『A GHOST STORY/ア・ゴースト・ストーリー』(17)、『シェイプ・オブ・ウォーター』(17)などが該当するだろう。描かれているのは紛れもない恋という感情だが、描き方は特別。ひねりと深掘りが同居する映画は、いつも以上に心に響くのだ。



 「心に響いた」という記憶は、「体験」として自分の中に深く刻まれ、消したくない思い出へと育っていく。ジョエルにとってクレメンタインとの日々がそうであったように、観客の中でこの映画は、生涯一度の大切な「恋人」になっていくのかもしれない。


 昨年の10月、栃木県のツインリンクもてぎで行われたオールナイトの映画祭「夜空と交差する森の映画祭」に、筆者がトークゲストとして参加した際、メインの上映作品の一つが本作だった。


 夜22時過ぎ、だだっ広い原っぱに腰を下ろして、千人規模の参加者が2人の「終わった恋」を食い入るように見守っている。その光景を見たときに、『エターナル・サンシャイン』の力を実感した。今観ても、全く古びていない。当たり前のように人々の心をつかみ、新たなファンを増やし続けている。


 恋は年を取らない。

 だから、この映画が時代遅れになってしまうことはきっとない。



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