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『未知との遭遇』あの伝説的な交信メロディはどのように生まれた?
二人の天才、スピルバーグとウィリアムズ
ハリウッドで最も名高いこの「映画監督×作曲家」タッグの結成は’73年。当時、ウィリムズはもっぱらユニヴァーサルの仕事を手がけており、そこの専属監督としてテレビ番組の制作に当たっていたスピルバーグを知人から紹介されたのだという。スピルバーグはそれまでウィリアムズのことをスコアの重厚さゆえに「きっと80歳くらいの大御所なんだろうな」と勝手に想像していたようだが、実際に会ってみて「こんなに若かったのか!」と驚いたそうだ(ウィリアムズが15歳ほど年上)。この初対面の折に、スピルバーグは『続:激突!カージャック』の作曲を依頼。以後、40年以上に及ぶ息の長いコラボが続いていくこととなる。
そんな二人は、『未知との遭遇』についても、製作が始まる一年以上前から折に触れて話し合ってきた。彼らの固い絆と信頼関係は、ドラマティックに盛り上がるラストでもしっかりと見て取れる。ウィリアムズは、まだ全く特殊効果の出来上がっていない仮編集の映像を見ながら曲作りにあたったそう。その後、スピルバーグの方が彼の音楽に導かれるようにして、最終的な(特殊効果込みの)映像を織り成していったとも言われる。