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『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』アカデミー賞視覚効果賞を受賞したVFXスタッフの苦労と悲劇とは

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『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』アカデミー賞視覚効果賞を受賞したVFXスタッフの苦労と悲劇とは

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 2012年に公開されたアン・リー監督の『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』は、幻想的な美しい3D映像と感動的なストーリーが話題となり、2012年のアカデミー賞で11部門にノミネートされ、監督賞を始めとして4部門で受賞した。


 特に話題となったのは、ほとんどがCGで描かれたベンガルトラの「リチャード・パーカー」のリアリティで、当然アカデミー賞視覚効果賞も受賞している。しかしその授賞式会場で、VFXスタッフは屈辱的な仕打ちを受けていたのである。



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ビル・ウェステンホファーの参加



 フォックス2000ピクチャーズは、肝心のトラの具体的な撮影技法の選択に入る。そしてVFXスーパーバイザーに『ナルニア国物語/第1章: ライオンと魔女』(05)や『ライラの冒険 黄金の羅針盤』(07)などで、フォトリアルなCGアニマルを成功させた、ビル・ウェステンホファーを選んだ。というのは、狭い空間において本物のベンガルトラと少年をずっと共演させることは、保険会社が許さなかったからで、どうしてもCGで動物たちを表現する必要があったからだ。


 ウェステンホファーが見積もった結果、総尺2時間7分の内、1時間26分に690カットのVFXが必要になると判断された。



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