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『ようこそ映画音響の世界へ』音響編集者自身が監督した傑作ドキュメンタリー ミッジ・コスティン監督インタビュー【Director’s Interview Vol.85】

『ようこそ映画音響の世界へ』音響編集者自身が監督した傑作ドキュメンタリー ミッジ・コスティン監督インタビュー【Director’s Interview Vol.85】

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作品成立の要である同士、ゲイリー・ライドストローム



Q:作中、ウォルター・マーチやベン・バート、そしてゲイリー・ライドストロームなど、映画の音響に革命をおよぼした偉人たちに焦点を定めていますが、そんな3人と実際に会って感じたことを教えてください。とりわけライドストロームは日本の『孔雀王』(88)というOVA(オリジナルビデオアニメーション)のサウンドデザインを担当し、音で作品の印象が向上することを我々に知らしめた、ゆかりの深い人物なんです。


コスティン:ゲイリーはとても賢く、とても可笑しい人です。彼はユーモアのセンスが抜群で謙虚であり、自尊心を持っています。ゲイリーとは映画業界で働いている一員として知り合いでした。彼はUSCに講師としても来てくれて、たまにランチを共にしたりしています。


今回、多くの映画監督たちのインタビューを撮るためには、ゲイリーの力が必要だと思っていたので、映画の企画は最初に彼のところへ持っていきました。ベン・バートとウォルター・マーチにも以前に会ったことはありましたが、この映画の製作を通じて、もっと深くお互いに知ることとなりました。


ウォルターは知的でルネッサンス・マンです。非常に読み書きが達者で、天体物理学とフランスとイタリアの文学に造詣が深く、様々な事象に対する自身の理論を持っていて、彼がそれらについて語るのを聞くのはとても魅力的でした。




ベン・バートもとても賢い人で、映画の歴史、とりわけ音の歴史に非常に精通しており、映画を作っている私たちにとって信じられないほどの情報源でした。ベンは幼い頃に持っていた熱意と好奇心を、今でもそのまま保っている人です。映画の仕事について飽きたり疲れたりすることなく、録音やミックス、映画の歴史について常に新たな発見をしています。


彼ら3人はそれぞれ性格が異なるものの、みな魅力にあふれた人たちです。



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