『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』ジェームズ・ガン監督 DCキャラを使って『特攻大作戦』と『荒鷲の要塞』のやりたかったんだ【Director’s Interview Vol.134】
『キャプテン・アメリカ』を超ダサくしたTVシリーズ
Q:スピンオフのことをお伺いします。ジョン・シナことピースメイカーがスピンオフのTVドラマの主人公ですよね? 彼のドラマにした理由は?
ガン:僕は映画の道に入ってからこの20年、毎晩、眠りに就くまえ、頭のなかでアクションシーンを思い描いたりしている……というか、僕は常に想像に耽っているんだけどさ(笑)。
で、この作品に取り掛かったときも、スピンオフを作るならどのキャラクターがいいんだろうか? TVシリーズに向いてるのは誰だろう? そんなこと考えていたから当然、ピースメイカーも頭の片隅にあった。でも、その一方でハーレイ・クインをもっと掘り下げたいだとか、ラットキャッチャー2も面白そうだとか、本当にいろいろ頭に浮かんでいたんだ。もちろん、何の具体性もなかったんだけど。
『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(C) 2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C) DC Comics
そんなとき、ワーナーの重役に本作のラフカットを見せたらいたく気に入ってくれて「TVシリーズでスピンオフをやるなら、どのキャラクターを選ぶ?」と訊かれ、素直に「ピースメイカーですかね」って答えちゃったんだ。僕としては、子どものころ、夢中で観ていたTVドラマの『キャプテン・アメリカ』を超ダサくしたようなTVシリーズをやりたかったんだよ(笑)。
それから話はトントン拍子で進みゴーサインが出た。それと同時にコロナ禍で自粛生活を余儀なくされ、僕は家でずーっと妄想してたわけ。2か月で8話分も脚本を一気に書き上げたんだ。今はすでに撮影も終わっている。これはかなりエキサイティングな体験になったよ(笑)。
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監督・脚本:ジェームズ・ガン
取材・文:わたなべまき
映画ライター。『TVブロス』『SFマガジン』『アニメージュ』等に執筆中。押井守監督の日本人論「押井守のニッポン人って誰だ!?」では編集と執筆を担当した。
『ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結』
2021年8月13日(金) 全国公開
配給:ワーナー・ブラザース映画
(C) 2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C) DC Comics