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『孤狼の血 LEVEL2』白石和彌監督が斬る!日本映画界の問題点と改革の狼煙【Director’s Interview Vol. 136】

『孤狼の血 LEVEL2』白石和彌監督が斬る!日本映画界の問題点と改革の狼煙【Director’s Interview Vol. 136】

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滝藤賢一にかけられた、感謝の言葉



Q:リスペクト・トレーニングに参加された皆さんの反応はいかがでしたか?


白石:滝藤賢一さんから「ありがとう」と言っていただけました。考えてみれば役者って、目の前でスタッフが怒られるところを想像以上にたくさん見ているんですよね。ようやく撮影準備ができて、役者が入ったときに「すみません、これがちょっとまだでした」「なんで出来てねぇんだよ!」と一番下の子が怒られたり……。滝藤さんから「そういうのを目の前で見たら芝居なんてできないですよ」という話を聞いて、そうだよなぁと改めて感じました。そうした本音を、役者から聞けたのは嬉しかったですね。


リスペクト・トレーニングを行ったのは、内容もそうですが「ハラスメントをこの組では許しませんよ」という“宣言”でもあるんです。


『孤狼の血 LEVEL2』© 2021「孤狼の血 LEVEL2」製作委員会


Q:なるほど……!


白石:そういった意味でも、やることが重要でした。「怒鳴り声をあげることは、絶対許さない」という、監督とプロデューサーの意志表示ですから。ひょっとしたらハラスメント行為が地下に潜ってしまうのかもしれないけど、「インターンの子なんて何も知らないんだから、ちゃんと教えるのがプロの仕事でしょ」というのは、どんどん言っていきたい。


一昨日まで新作の撮影を行っていたのですが、その現場でもリスペクト・トレーニングを行いました。照明部の女性スタッフが「業界に入ったときにこういう機会があったら良かったです」と言ってくれました。





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