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『牛久』トーマス・アッシュ監督 日本人の「病」をえぐり出す驚愕のドキュメンタリー【Director’s Interview Vol. 186】

©Thomas Ash 2021

『牛久』トーマス・アッシュ監督 日本人の「病」をえぐり出す驚愕のドキュメンタリー【Director’s Interview Vol. 186】

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タイトル『牛久』に隠された象徴性



Q:『牛久』というタイトルは、とても象徴的ですが、これはトーマス監督のアイデアですか。


トーマス:タイトルにしたのは私のアイデアですが、それは取材した収容者の方たちがその言葉を頻繁に使っていたからです。牛久の施設の正式名称は東日本入国管理センターですが、長すぎるんです。だから収容者の間では、「牛久にいた?」、「牛久じゃない、品川」、「また牛久に行かされた」といった会話になるんです。皆さんが使う「牛久」という言葉に私がインスパイアされて、タイトルにしました。



『牛久』©Thomas Ash 2021


Q:『牛久』というタイトルがなぜ象徴的に感じるかというと、牛久大仏があるからです。衆生を救うはずの大仏が鎮座する土地に、人権をないがしろにする施設があることがとても皮肉です。


トーマス:牛久の入管施設に行くときは、あの牛久大仏のすぐそばを通るんです。


Q:そうなんですね。


トーマス:大仏の影の中に牛久の収容所がある感じです。もう本当に足下にあるといっても良いですね。今度時間があったら行ってみてください。もし現地に行く時間がなければ、「エリザベス この世界に愛を」(2021年1月23日放送)というNHKのドキュメンタリーがあるので見てみてください。ドローンを飛ばして、牛久大仏と入管施設がどのくらい近いのか、しっかり見せています。お勧めです。





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