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L/R15『愛なのに』『猫は逃げた』城定秀夫×今泉力哉 自分が書いた脚本が変わっていく面白さ【Director’s Interview Vol.195】

L/R15『愛なのに』『猫は逃げた』城定秀夫×今泉力哉 自分が書いた脚本が変わっていく面白さ【Director’s Interview Vol.195】

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大変だった猫演出



Q:俳優さんに負けず猫も素晴らしく、CGかと思うぐらいちゃんと動いてましたね。


今泉:めちゃくちゃ大変でしたよ。


城定:当時僕は猫を飼ってたんで「これぐらい出来るだろ?」ってちょっと甘くみてたね。やっぱり出来ないんだね。


今泉:城定さんちの猫だったら出来てたかも。


城定:いやいやいや(笑)。


今泉:うちも犬を飼ってるのですが、うちの犬はこういう動きをするからって脚本に書いても、実際は一匹一匹違うんです。


城定:そうですよね。ちょっと大変な思いをさせちゃいましたね(笑)。



『猫は逃げた』©2021『猫は逃げた』フィルムパートナーズ


今泉:今回の猫は何匹かいる中から選んだのですが、すばしっこいか、すばしっこくないかで大雑把に分けてあって、すばしっこくない猫の中から選びました。だからコントロールはまだ利いた方だったんじゃないかな。猫が出来る動きを想定して脚本を書き直したりもしました。


また、動物プロダクションの方が撮影中ずっと猫に呼びかけているので、「あ、音が使えないぞ…」みたいなのはありましたね(笑)。でも結局、思ったよりはいろいろやれたのかな。


城定:うちの方はシンプルな撮影だったから、ものすごくいい子にしてくれてましたね。


今泉:城定さんの方では、めちゃくちゃいい芝居してた。


城定:今泉さんの方は奇跡的なカットがたくさんあってびっくりしました。猫に苦しめられたって聞いて、ちょっと申し訳ない気持ちになっていたのですが、相当頑張ったんだなって。


今泉:しょうがないですよね。生き物ですから。あとは、どこまで粘るかでしたね。でも、いい動きはいっぱいしてくれた。


城定:犬はすごいっすよ。前に犬やったんですけど。


今泉:言うこと聞く?


城定:死体役で、「ころん」って言ったら、死んだふりするんですよね(笑)。





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