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別れと覚醒。『ワンダヴィジョン』が示した、新たなヒーロー誕生秘話 ※注!ネタバレ含みます。

© 2021 Marvel

別れと覚醒。『ワンダヴィジョン』が示した、新たなヒーロー誕生秘話 ※注!ネタバレ含みます。

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※本記事は物語の結末に触れているため、作品をご覧になってから読むことをお勧めします。


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作品の配信前から憶測を呼んだ、構造上の“謎”



 『ワンダヴィジョン』とは、何なのか? 多くの視聴者にとって、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)初のディズニープラス配信ドラマである本作の第一印象は、率直に言ってこれだったのではないか。


 そもそも本作の概要は、「アベンジャーズの一員であるワンダ(エリザベス・オルセン)とパートナーのヴィジョン(ポール・ベタニー)が、郊外で新婚生活を送る」というもの。さらに、事前情報がほぼ全く開示されないのはこのシリーズの通例だがーーポツポツと解禁される場面写真や予告編などは、謎を呼ぶものばかり。第1話もいきなりモノクロの映像、しかもシット・コム風の映像で始まったことも含め、視聴者はあまりに斬新なアプローチに困惑したのではないか。



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 まず本作は、設定段階で大きな謎がある。それは、ヴィジョンが『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(18)の時点で死亡していること。時系列順で考えると、同作以降の物語である『ワンダヴィジョン』にヴィジョンが登場すること自体、ありえないのだ。ワンダとヴィジョンが共同生活を送っていて、しかもモノクロ映像ときたら、「過去の話」「夢オチ」「空想の話」のどれかだろう。


 原作ファンからは、ワンダの能力のひとつに「現実改変」があることから、ワンダが作り上げた仮想世界でヴィジョンが“復活”したのか?というような憶測が生まれた(ただここも、MCUの中ではまだワンダは本格的には現実改変能力を発動させてはおらず、配信開始前の段階では「なぜ発現したのか?」という疑問が残ったわけだ)。


 第1・2話配信時点でのレビューや本作の位置づけは前回の記事を参照いただきたいが、この段階では、時々カラーで血や、ドローンが登場して「外の世界」を想起させるものの、決定的な種明かしはされなかった。それが、第3話以降徐々に判明していき、この物語の全容が開示された第8話で、『ワンダヴィジョン』の真の姿が明らかに。モノクロ映像の意味も理由も描かれ、新たな敵も登場するなどMCUの本筋とついに合流した。


 そしていま、最終9話を観終えた私たちの脳裏に浮かんでいるのは、「『ワンダヴィジョン』とは、何だったのか?」ではないか。本稿では、ネタバレを交えつつ、MCUの新たな挑戦作を深掘りしていきたい。




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