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『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』「これぞMCU」な正統派の新作登場!

© 2021 Marvel

『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』「これぞMCU」な正統派の新作登場!

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“過去”にとらわれ、苦しむふたりを掘り下げる物語



 『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』第1話は、ファルコンがスーツにアイロンをかけたのち身支度を整え、キャプテン・アメリカから受け継いだシールドをケースにしまうシーンから幕を開ける。まさに、ニューヒーローの誕生にふさわしい冒頭だが、その表情はこわばったまま。そして脳裏には、キャップからシールドを託された際の「借り物みたいだ」という自らのセリフがこだまする。この時点で示されるのは、ファルコンの中で「自分はまだ、後継者の域に達していない」という思いがあるということ。


 その後、任務でチュニジアに飛んだ彼は目の覚めるような大活躍を見せるのだが、すぐに米国に舞い戻り、スミソニアン博物館にシールドを寄贈してしまう。その際のファルコンは「新たなヒーローが必要です」「未来を見据えねば」と言い、「これはあなた(キャプテン・アメリカ)の物だ」と“脱キャプテン・アメリカ”をにおわせる。彼のいない世界で、幻影に縛られているわけにはいかないのだと。新しい時代の夜明けを宣言するかのようだが、本心はそれだけではないだろう。ファルコンにはまだ、後継者の重荷を背負う心の準備ができていないのだ。



『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』© 2021 Marvel


 そんな彼の心情を見抜いたジェームズ・“ローディ”・ローズ/ウォーマシン(ドン・チードル)は「なぜ継がなかった?」「人々は不安を抱えている」「誰かが壊れた世界を直さねば」と問いかけるが、ファルコンの表情は硬いまま。「今は実家暮らしだ」と言い、故郷に引っ込んでしまう。『ワンダヴィジョン』でもほんのり漂っていた問題だが、アベンジャーズのリーダー不在が、よりダイレクトに描かれているのだ。


 一方、ウィンター・ソルジャーも、過去(洗脳されていた時期)に犯した罪への悔恨から悪夢にうなされ、カウンセリングを受けていることが明かされる。いまや民間人となった彼は、3つのルール「違法行為禁止」「暴力禁止」「過去との決別」を約束し、静かな生活を送っていた……はずだが、密かにヒドラの残党狩りをしている様子。カウンセラーからは「心を開かなければ。あなたを救おうとする人を信じなさい」と言われ、ファルコンからのメールを無視しないように、と諭される。その内容は第1話では明かされないが、ファルコンが何らかのコンタクトを取ろうとしていることが見て取れる。


 このふたりがいずれ出会うことで物語にドライブがかかっていくのだろうが、まず描かれるのはそれぞれの苦悩。ファルコンとウィンター・ソルジャーがどのように喪失感や重責、悔恨を乗り越えて、ヒーローとして次のステージに進むのか。それが、本作のメイン・テーマといえそうだ。そしてそれは、『ワンダヴィジョン』にも通じるもの。このシリーズは、それぞれのキャラクターの深堀りはもちろん、成長した各人が新生アベンジャーズとして結集するための“修行編”といえるかもしれない。




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