あらすじ② 人の死の瞬間を記録
深夜、研究所に残っていたリリアンは、再び心臓に強い痛みを感じる。死を悟った彼女は、リアリティレコーダーを装着し、自分が死にゆく感覚を記録した。リリアンの葬式の翌日、マイケルとハルが、彼女が残してくれた「デステープ」の再生を試みる。しかし、心臓発作の苦痛までリアル再現されてしまい、あわてて中止した。マイケルはリアリティレコーダーの基板をいじり、痛みや呼吸などの回路を取り除く。
彼らの行動をモニターしていたマークス博士は、アレックスとバーティ大佐らを緊急招集する。そして、マイケルが感じているデステープの記録を、スパイを務めていたゴーディにも体験させた。マークス博士は、基板の改良作業を無視させたため、ゴーディは死んでしまう。だがマークス博士は、リアリティレコーダーの新たな軍事応用のヒントを得る。
マイケルはリリアンの死の瞬間、体外離脱で魂が抜け、無数のシャボン玉が浮遊しているような空間を体験する。それらの球体それぞれがリリアンの記憶の断片であり、マイケルはいくつかを覗いていく。その中には、研究所の初期におけるマイケルとの思い出も含まれていた。
マイケルは気が付くと、病院のベッドに寝ていた。アレックスは、彼が私的で危険な実験にリアリティレコーダーを用いたことに怒り、研究の継続を禁ずる。翌日、マイケルが研究室に出向くと、全てがマークス博士のグループに没収されていた。工場を覗くと、そこではすでに軍事用リアリティレコーダーの大量生産が始まっていた。