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『ウエストワールド』AIを予見しCG技術の黎明となった、マイケル・クライトン長編監督デビュー作(前編)

(c)Photofest / Getty Images

『ウエストワールド』AIを予見しCG技術の黎明となった、マイケル・クライトン長編監督デビュー作(前編)

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『ウエストワールド』あらすじ③



 そのころメディーバルワールドでは、客(ノーマン・バートルド)とロボットの女王(ヴィクトリア・ショウ)が、浮気をするプログラムが進行していた。設定では、二人の間に黒騎士(マイケル・T・ミクラー)が乱入し、決闘の結果、客が勝つというストーリーとなっている。女王は客に「明日、再び逢いましょう」と言い、黒騎士の弱点は左目の視力の弱さだと教える。お預けをされた客は、下女のダフネ(アン・ランドール)に目を付ける。


 一方ピーターとジョンは、荒野の岩場で休息していた。するとそこに、ロボットのガラガラヘビが近付いて来る。ジョンは銃を撃って追い払おうとするが、ヘビはまったく動じることなく、彼の腕に噛み付いてきた。この様子はコントロールセンターからもモニターされており、すぐにヘビロボットの回収が行われる。しかし、どこにも異常は発見されなかった。


 メディーバルワールドでは、客がダフネを部屋に呼びセックスを要求した(元々そういう目的のロボット)。しかし彼女は誘いを拒否し、客の頬をひっぱたく。この様子も監視していたコントロールセンターは、異変の深刻さを認識しはじめ、ダフネを回収して検査するが、やはり故障の原因は見付からなかった。


 一夜明けて、腹をすかせたメディーバルワールドの客は大広間に向かい、テーブルに並んだ料理に手を付ける。そこに黒騎士が現れ、客に決闘を申し込んできた。ここまではプログラム通りに進行している。しかし黒騎士のコントロールが効かず、客の腹を剣で刺してしまう。慌てたコントロールセンターの主任管理者は、デロス内の全電源を落とすように指示するが、ロボットたちは止まらない。




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