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『ウエストワールド』AIを予見しCG技術の黎明となった、マイケル・クライトン長編監督デビュー作(後編) ※注!ネタバレ含みます

(c)Photofest / Getty Images

『ウエストワールド』AIを予見しCG技術の黎明となった、マイケル・クライトン長編監督デビュー作(後編) ※注!ネタバレ含みます

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※本記事は物語の結末に触れているため、映画未見の方はご注意ください。


前編はこちらから


『ウエストワールド』(73)が成し遂げた最大の貢献は、映画の制作工程に初めてデジタル技術を導入したことだった。本作がなければ、映画におけるCGやデジタル画像処理の利用は、数年は遅れていたに違いない。


Index


『ウエストワールド』あらすじ⑤



 ピーター・マーティン(リチャード・ベンジャミン)は、馬に乗って逃亡し、岩山地帯へ逃げ込む。すると、あの黒ずくめのガンスリンガー(ユル・ブリンナー)も、馬を飛ばして追ってきた。そして、ライフル銃で遠距離から撃ってくるが、彼の眼の解像度が不足しているのでギリギリ当たらない。ピーターは命からがら逃げだすが、慌てて銃を落としてしまった。


 途中でピーターは、ロボットの回収車を修理しているエンジニア(スティーブ・フランケン)に出会う。最初彼は、ピーターをロボットと勘違いして怯えるが、彼の手に掌紋があることを確認して安心した。そして「ガンスリンガー406型を倒すことは不可能だ。だが顔に酸を浴びせることが出来れば、聴力を奪える」と教えるが、彼も撃ち殺されてしまった。


 その場から何とか逃げ切ったピーターは、ローマンワールドに潜入する。しかしそこにも、観客たちの死体が累々と横たわっていた。ピーターは、井戸に偽装したマンホールの蓋を外し、地下の制御フロアに降り立つ。そしてコントロールセンターに向かうが、すでに全員窒息死していた。


 そのころガンスリンガーは、ローマンワールドのマンホールに向かって来ていた。彼の眼は赤外線を感知するため、ピーターの足跡が赤く光って見えるのだ。



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