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『オーシャンズ11』インディーズの鬼才スティーヴン・ソダーバーグとハリウッドの大物が生んだオールスター映画
最大のライバルは『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』だった!?
ウィルソン兄弟はもちろん、ケンカばかりしているマロイ兄弟役の候補だったが、ウェス・アンダーソン監督の『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』(01)を優先して役を降りている。
ちなみにバーニー・マックが演じたカジノディーラーのフランクは『リーサル・ウェポン』(87〜98)シリーズのダニー・グローバーが第一候補だった。しかしこれまた『ロイヤル・テネンバウムズ』に出演する兼ね合いで降板。ビル・マーレイがラウンジシンガー役でカメオ出演する話もあったらしいが、『ロイヤル・テネンバウムズ』の撮影でスケジュールが合わず立ち消えになったという。
『ロイヤル・テネンバウムズ』予告
ウィルソン兄弟を失った後、ソダーバーグは映画監督のコーエン兄弟にも出演をオファーしたらしい。また『ツイン・フォールズ・アイダホ』(99)の脚本、主演を務めたマイケルとマークのポーリッシュ兄弟が候補になっているという噂もあった。しかし最終的には本物の兄弟にこだわることをやめて、後に『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(16)でアカデミー主演男優賞に輝くケイシー・アフレックと、『ゴッドファーザー』(72)のジェームズ・カーンの息子スコット・カーンに決まった。ちなみにマロイ兄弟の名前がバージルとタークなのは、『ゴッドファーザー』に登場したギャング、バージル・“ターク”ソロッツォに由来している。
『オーシャンズ11』(c)2019 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
アラン・アーキンは老詐欺師のソール・ブルームを演じるはずだったが、撮影直前に降板を余儀なくされて、プロデューサーのジェリー・ワイントローブが旧知の俳優/映画監督のカール・ライナーに声をかけた。ライナーに決まったのは撮影開始のわずか五日前だったという。