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『スウィート・シング』アレクサンダー・ロックウェル監督 魔法の時間だった80〜90年代のNYインディペンデントシーン【Director’s Interview Vol.158】

『スウィート・シング』アレクサンダー・ロックウェル監督 魔法の時間だった80〜90年代のNYインディペンデントシーン【Director’s Interview Vol.158】

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『地獄の逃避行』が教えてくれたアメリカの詩情



Q:映画ではヴァン・モリソンの曲や「ピーター・パン」の一節が引用されていますが、テレンス・マリック監督の『地獄の逃避行』(73)の影響も強く感じます。『地獄の逃避行』と同じカール・オルフの曲が使われていますし、子供たちが他人の屋敷に入り込むシーンもオマージュですよね?


ロックウェル:僕の自我は、すべて映画から作られたと言っていいと思う。初めて大人にイタズラされそうになったのも映画館だしね。もっといい面に目を向けると、僕は映画館で一日中映画を観ていて、家に帰って寝る時も映画の夢を観ていた。人生のある時点までは映画が人生そのものだったんだ。



『スウィート・シング』©️2019 BLACK HORSE PRODUCTIONS. ALL RIGHTS RESERVED


『地獄の逃避行』は、僕がそれまで気づいてなかったアメリカの詩情を教えてくれた映画なんだ。2年ほどヨーロッパに住んでいた時にパリで観たんだけど、帰国してからは、あの映画が描いていたアメリカのイノセンスと野蛮さにすっかり魅せられた。テレンス・マリックの作品ならすべて好きだというほど熱狂的なファンというわけでもない。彼って映画界の法王さまみたいなイメージがあるよね。でも『地獄の逃避行』と『天国の日々』は、誰もが感銘を受けずにはいられない傑作だと思う。


Q:主人公の姉弟と交流する少年の名前がマリクというのは、もしかしてテレンス・マリックにちなんでますか?


ロックウェル:違うよ、違うよ! もうテレンス・マリックの話は十分だよ!(笑) でもどうだろう? マリクはアラブ的な美しい名前だと思って付けたんだけど、もしかすると影響はあったのかも知れない。いずれにせよ、『地獄の逃避行』が強烈な体験になったことは確かだね。





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