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ジェームズ・キャメロン監督作品まとめ SFとアクションを駆使して人類に警鐘を鳴らし続ける

© 2024 20th Century Studios. (c)Photofest / Getty Images © 1997, 2024 Paramount Pictures and 20th Century Studios (C) 2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.

ジェームズ・キャメロン監督作品まとめ SFとアクションを駆使して人類に警鐘を鳴らし続ける

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7.『トゥルーライズ』(94)141分


トゥルーライズ』デジタル配信中(購入/レンタル)4月10日(水)4K UHD発売 © 2024 20th Century Studios. 発売:ウォルト・ディズニー・ジャパン


原子力物理学の博士号を習得し、あらゆるハイテク武器の扱いを身に付けている超エリート諜報員ハリー・タスカー(アーノルド・シュワルツェネッガー)。だが表向きはコンピュータのセールスマンと偽り、諜報員であることは妻(ジェイミー・リー・カーティス)や娘には秘密で、家では不器用でうまく立ち回れないダメ亭主、年頃の娘も言うことを聞いてくれない始末…。そんなハリーが立ち向かう敵は核ミサイル4基を武装したテロ集団。しかも家族が敵に捕えられてしまう。地球と家族を救うべく壮絶なる戦いを繰り広げることになるハリーだったがーー。


約1億2,000万ドルをかけて作られたアクション超大作。『ターミネーター2』で製作費の最高額を更新したキャメロンだったが、本作でも再び更新することとなった。原案はフランス映画の『La Totale!』(91)。キャメロンには珍しくコメディ要素の強い作品となっているが、ハリヤーを登場させたり橋を爆破したりと、アクションシーンはド派手で豪快! 映画が公開された90年代当時は、『ダイ・ハード』(88)が変えたと言われるアクション映画の潮流があったが、キャメロン×シュワルツェネッガーコンビが手がけた本作は、格の違いを見せつけた感があった。


ヒットに伴い続編制作も検討されていたが、中東のテロリストがアメリカ本土を攻撃しようとする設定が、奇しくも2001年に起こったアメリカ同時多発テロと似通った内容となってしまったこともあり、予定されていた続編はお蔵入りとなった。


またキャメロン作品の中では、長らくブルーレイ化されていなかったが、キャメロン本人監修の元、待望の4K化が実現。2024年4月10日に4KUHDが発売となった。


もっと詳しく:『トゥルーライズ』シュワルツェネッガー&キャメロン、T2コンビが確立した「戦い」と「笑い」の黄金比




8.『タイタニック』(97)194分


タイタニック』デジタル配信中(購入/レンタル)3月27日(水)4K UHD 25周年アニバーサリー・エディション(数量限定)4K UHD発売 © 1997, 2024 Paramount Pictures and 20th Century Studios 発売:ウォルト・ディズニー・ジャパン


1912年、初めての航海に出た豪華客船タイタニック号。新天地アメリカを目指す画家志望の青年ジャック・ドーソン(レオナルド・ディカプリオ)と上流階級の娘ローズ・デウィット・ブケイター(ケイト・ウインスレット)は、船上で運命的な出会いを果たす。身分違いの恋を乗り越え強い絆で結ばれていく2人。しかし不沈を誇っていた豪華客船は皮肉な運命に見舞われる……。


『ターミネーター2』『トゥルーライズ』の製作費を大幅に更新した本作では、約2億ドルの製作費がかけられ、またしても史上最高額の製作費となった。船上のロミオとジュリエットとも言える悲恋と、巨大船が沈没するスペクタクルに観客が殺到、社会現象とも言える一大ブームを巻き起こした。公開当時は全米で約6.6億ドル、全世界で約21.9億ドルの大ヒットとなり、『ジュラシック・パーク』を抜いて世界最高の興行収入を記録。日本でも約277.7億円の興行収入を記録しており(リバイバル上映含む)、歴代3位、実写映画では1位となっている。


第70回アカデミー賞では14部門にノミネート、11部門受賞と歴代最多受賞タイ記録となり、キャメロンは名実共にハリウッドの頂点に立った。授賞式でのキャメロンは、劇中のジャック・ドーソンのセリフ「I ‘m the king of the world!」を叫び歓喜した。


物語の前半は船上で繰り広げられる人間ドラマが中心だが、タイタニックが氷山にぶつかった以降の後半は、徐々に沈没していく様子がひたすら描かれる。真っ二つに折れた船体が垂直に海に突き刺さるシーンは圧巻の一言。船尾から次々と落ちていく人間の描写では、これまでに培ったアクション演出と視覚効果が発揮され、まさにキャメロンの真骨頂を示すものとなった。


もっと詳しく:『タイタニック』ジェームズ・キャメロンが“世界の王”になった必然と奇跡




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