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不意をつかれて食べたくなる!映画の中の絶品フード

(c)Photofest / Getty Images

不意をつかれて食べたくなる!映画の中の絶品フード


ニューヨークの四つ星イタリアン・レストランを舞台に、色とりどりの料理が次々に登場する『ディナーラッシュ』(00)。官邸女性料理人が腕によりをかけたフランス料理に、空腹中枢が刺激される『大統領の料理人』(12)。絶品キューバサンドに目が奪われる『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』(14)。


世界にはあまたの“料理映画”が存在する。だが、むしろ筆者が「心の底から食べてみたい!」と思ってしまうのは、“料理”の鎧をまとわないフツーの映画のなかで、不意をつかれて食べもの描写が飛び込んでくる瞬間だ。無防備なだけに、胃袋が完全に持って行かれてしまう。という訳で今回は、筆者の独断と偏見による「不意をつかれて食べたくなる!映画」6選をお届けしよう。


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『E.T.』(82)



アメリカへの憧憬が詰まった宅配ピザ


監督:スティーブン・スピルバーグ 出演:ヘンリー・トーマス、ディー・ウォレス、ドリュー・バリモア


スティーブン・スピルバーグ不朽の名作、『E.T.』。この映画で、最も胸アツなシーンは何だろうか。少年エリオット(ヘンリー・トーマス)と宇宙人が指と指を合わせる場面?満月をバックに自転車のシルエットが浮かび上がる場面?否。それは、エリオットが宅配ピザを受け取るシーンだ!!


劇場公開時に小学生だった筆者は、「アメリカは宅配でピザを届けてくれるのかよ!」と不思議な感動を覚えたものだ。アメリカで宅配ピザのシステムが出来上がったのは、1960年。ミシガン州イプシランティのピザショップ「ドミニック」(後のドミノ・ピザ)が、自動車を持っていないミシガン大学の学生に、ピザをデリバリーするというアイディアを思いつく。「30分を超えた場合は50セント引き」というポリシーでビジネスは大成功。瞬く間にアメリカ全土で宅配ピザが普及した。


筆者と同じように『E.T.』を観て衝撃を受けたのが、ピザーラ創業者の浅野秀則さん。都内でレンタルビデオの店を経営していた浅野さんは、日本ではまた普及していない宅配ピザに新しいビジネスチャンスを感じて、ピザの研究に没頭。映画公開から5年後にピザーラ1号店がオープンし、日本でも宅配ピザが根付いていった。


意外なことに、『E.T.』にピザを食べるシーン自体は存在しない。納屋に潜む宇宙人に出くわしたエリオットが、ビックリ仰天してピザを踏み潰してしまったからだ。ピザを台無しにされた悪ガキは、「このボケ!」とエリオットに悪態をつくが、母親が「うちの子に何よ!」と頭を叩くシーンは微笑ましい。


食べるシーンがないのにピザが食べたくなるのって、コレなかなか凄くないですか?友達とキャッキャ夜更かししながら、宅配ピザを食べるというカルチャーそのものに、憧れを抱いてしまう。故に筆者は、『E.T.』を見返す時は宅配ピザと共に、と決めているのである。



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