1. CINEMORE(シネモア)
  2. 映画
  3. スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団
  4. 『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』原作から最新作『スコット・ピルグリム テイクス・オフ』まで「スコット・ピルグリム」の歴史大解説 ※注!ネタバレ含みます
『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』原作から最新作『スコット・ピルグリム テイクス・オフ』まで「スコット・ピルグリム」の歴史大解説 ※注!ネタバレ含みます

(c)Photofest / Getty Images

『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』原作から最新作『スコット・ピルグリム テイクス・オフ』まで「スコット・ピルグリム」の歴史大解説 ※注!ネタバレ含みます

PAGES


全くヒットしなかった映画、そしてカルト映画へ



 2010年8月13日に全米で公開された『スコット・ピルグリム』は全米興行収入が初登場5位という結果に終わり(ちなみに1位は『エスクペンタブルズ』)、最終的には製作費約6,000万ドルに対して、北米での興行収入は約3,300万ドル、海外興収と合わせても約4,900万ドルしか稼げなかった。


 興業的には大失敗の部類に入るのだが、初週の月曜日にエドガー・ライトはユニバーサルのマーケティング責任者であるマイケル・モーゼスから1通のメールを受けとった。その文面にはたった3文字「Years, not days(日ではなく年)」と書かれていた。その言葉は本当になった。エドガー・ライト曰く、8月に公開されたこの映画は年末にはカルト映画の仲間入りをしていたそうで、ニュー・ビバリー・シネマ(クエンティン・タランティーノが現在所有しているロサンゼルスの映画館)を始め、各地の映画館で深夜上映が行われファンを増やし続けた。また、DVD/Blu-rayのセールスも好調で、なんと初週だけで約30万枚を売り上げ、2023年時点での本国の国内売上高は3,000万ドルにも上っている。



『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』(c)Photofest / Getty Images


 このような人気に後押しされるかのように、2020年には10周年記念としてキャスト全員がzoomで集合し読み合わせを行う「Scott Pilgrim Vs. The World Water Crisis」というチャリティーイベントが開催された。さらに翌年にはリミックスサウンドと4Kリマスターが施されたドルビーシネマ・バージョンが全米の一部劇場で再公開、同年には未発表曲を含んだサウンドトラックがレコード盤と共に再リリースまでされたのだ。まさに、劇中のスコットのごとく本作はカルトムービーとして復活を果たし、そして『スコット・ピルグリム テイクス・オフ』に繋がるのである。




PAGES

この記事をシェア

メールマガジン登録
  1. CINEMORE(シネモア)
  2. 映画
  3. スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団
  4. 『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』原作から最新作『スコット・ピルグリム テイクス・オフ』まで「スコット・ピルグリム」の歴史大解説 ※注!ネタバレ含みます