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大ヒットシリーズ『ワイルド・スピード』全9作品を勝手にランキング!サーガの終わりと新たな始まりが見えてきた! ※注!ネタバレ含みます。

(c)Photofest / Getty Images

大ヒットシリーズ『ワイルド・スピード』全9作品を勝手にランキング!サーガの終わりと新たな始まりが見えてきた! ※注!ネタバレ含みます。

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第5位:『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』(19)  監督:デヴィッド・リーチ 136分


力のホブスと技のショウが手を組む豪快なスピンオフ


私見を言わせてもらうなら、本作は「ワイスピ」ではない。それはDSS捜査官ホブス(ドウェイン・ジョンソン)と元特殊部隊のデッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサム)を主人公に据えたスピンオフだからというだけでなく、本作では「ワイスピ」の世界を支えていたギリギリのリアリティラインが放棄されているからだ。


ここでいうリアリティラインとは「どれだけ危険をかいくぐっても、登場人物はスーパーパワーを持った超人ではない」という暗黙の了解にある。例えば『EURO MISSION』でドミニクが高速道路で車からダイブして空中に投げ出されたレティをキャッチする離れ業は常識的に不可能だとわかってはいるが、ドミニクは愛するレティを救うために決死でダイブをした場面であり、一歩間違えばドミニクとレティは死ぬという前提があるからこそ盛り上がる。


一方『スーパーコンボ』は、ワイスピ・ファミリーの中でもとりわけ超人感のあるホブスとショウが手を組んで、ハイテク技術で超人化した元傭兵のブリクストン(イドリス・エルバ)と闘う話であり、「こいつら絶対死ぬわけない」感が半端じゃないのだ。もはや「ワイスピ」というより一種のモンスター映画。ドウェイン・ジョンソンなら『ランペイジ巨獣大乱闘』(18)や『カリフォルニア・ダウン』(15)、ステイサムなら『MEGザ・モンスター』(18)や『アドレナリン:ハイボルテージ』(09)辺りと並べて語れるべきだろう。


しかしそれゆえに、『スーパーコンボ』は独自性を獲得した快作となった。いま“殺しても死ななそう”ランキングがあればハリウッドで一位二位を争うロック様(ドウェイン・ジョンソンの愛称)とステイサムの持ち味を生かした、現実のくびきから解き放たれたアクションが満載。ホブスが筋肉とチェーンで飛んでいるヘリコプターを引きずり降ろそうとするシーンなんて、いくら荒唐無稽さが増している「ワイスピ」でも禁じ手だと思うが、基本トーンがコミカルなことも手伝って、観ている側が筋肉にねじ伏せられてもいいかなと思ってしまう中毒性がある。不死身比べのような最終バトルはほとんどギャグだが、それでも拳に力を込めずにはいられない。


脚本のクリス・モーガンは、冗談混じりとはいえ「ワイスピが行く着く先はもはや宇宙しかない」という噂話を否定していないが、もし本当に宇宙に行くとしたら「ワイスピ」ファミリーではなく『スーパーコンボ』の続編でやるのが似つかわしい。本当に続編も決まっているので、こちらはこちらで探求して欲しい別路線だ。また、デヴィッド・リーチ監督人脈のライアン・レイノルズ、ロック様人脈でケヴィン・ハートとゲストも異様に豪華であり、この調子で行くと『ジョン・ウィック』(14)のキアヌ・リーヴスあたりも呼べるんじゃないだろうか。


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