1. CINEMORE(シネモア)
  2. NEWS/特集
  3. 映画祭受賞作を続々と配給! NEONのオススメ映画10選
映画祭受賞作を続々と配給! NEONのオススメ映画10選

© 2017 AI Film Entertainment LLC. (c)2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED (c) Lilies Films. (c) Stela Cine, Campo, Lemming Film, Pandora, SnowGlobe, Film i Väst, Pando & Mutante Cine

映画祭受賞作を続々と配給! NEONのオススメ映画10選

PAGES


2012年に設立されたアメリカの映画会社A24が日本で認知されて久しいが、近年同社とはまた違ったカラーで急速に勢力を強めている会社がある。2017年に設立されたNEONだ。4年足らずで、アカデミー賞や世界三大映画祭の受賞作を次々と手掛ける企業へと成長している。


今後の新作は、ダイアナ元妃をクリステン・スチュワートが演じたパブロ・ラライン監督作『Spencer(原題)』、ニコラス・ケイジの演技が激賞されている『Pig(原題)』、アヌシー国際アニメーション映画祭2021で長編部門のグランプリに輝いた『Flee(原題)』、第74回カンヌ国際映画祭(2021)でパルムドールに選ばれたジュリア・デュクルノー監督(『RAW 少女のめざめ』(16))の新作『Titane(原題)』、審査員賞を受賞したアピチャッポン・ウィーラセタクン監督作『MEMORIA メモリア』(2022年3月4日公開)、女優賞に輝いたヨアキム・トリアー監督(『テルマ』(17))作『The Worst Person in the World(英題)』等々、「席巻」と呼ぶにふさわしい充実ぶりだ。


「作家性の強い作品を配給・プロデュースする」「テレビではなくネット上(特にSNS)のプロモーションに重点を置く」など、A24と通じる部分も多いNEON。余談だが、ポルノ業界を描いた『Pleasure(原題)』は配給権がA24→NEONへと移る事態が起こったり(A24はR指定にならないように編集したバージョンと未編集版の2パターンを出す計画を持っていたが、クリエイターと折り合わず、未編集版のみ上映するNEONに移行したようだ)、ハーモニー・コリン監督は『スプリング・ブレイカーズ』(12)ではA24、『ビーチ・バム まじめに不真面目』(19)ではNEONと、両方で作品を発表しているクリエイターも存在する。


ただ、大きな違いといえるのは「非英語圏の作品の多さ」であろう。NEONにおいては設立のタイミングで「45歳未満で、暴力、外国語、ノンフィクションを嫌うことのない層」への注力を掲げている。実際、現在に至るまでの作品リストを見ると、忠実にそのゾーンを守っているように感じられる。アカデミー賞の歴史を変えた『パラサイト 半地下の家族』(19)は、その最たる例といえるかもしれない。自社のオリジナルグッズの展開や、聖地巡礼的な企画力といったブランド戦略はA24に軍配が上がるが、英語圏に依存しない幅広い作品チョイス、賞レースに絡む映画の品ぞろえの多さなどで、NEONが猛追している印象だ。


ちなみにNEONを立ち上げたのは、映画館チェーン「アラモ・ドラフトハウス・シネマ」や映画ポスターで知られるMONDOの設立者であるティム・リーグと、トム・クインといったベテラン勢。A24と同じく“実働部隊”はより若い世代に任されていそうだが、ミレニアル世代(1980年以降から2000年前後に生まれた世代)をがっちりつかんだ企業として、成功を収めている。最近では、Apple TV+と協力し、『ビリー・アイリッシュ:世界は少しぼやけている』(21)の劇場配給を手掛けたり、『はじまりへの旅』(16)などを配給したBleecker Streetと共同配給会社DECALを立ち上げるなど、新たな試みにもチャレンジしている。


今回は、そんなNEONが米国での配給を手掛けた作品のうち、10本を厳選して紹介する。2020年初期の記事「A24のおすすめ映画30選」とあわせて楽しんでいただきたい。


Index





PAGES

この記事をシェア

メールマガジン登録
counter
  1. CINEMORE(シネモア)
  2. NEWS/特集
  3. 映画祭受賞作を続々と配給! NEONのオススメ映画10選