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映画祭受賞作を続々と配給! NEONのオススメ映画10選
5.『ハニーランド 永遠の谷』(19) 監督:リューボ・ステファノフ タマラ・コテフスカ
NEON=ネイチャードキュメンタリーという十八番を決定づけた1本。第92回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞・国際長編映画賞にダブルノミネートされた史上初の作品となった。2019年のサンダンス映画祭では3冠を達成し、第54回全米映画批評家協会賞のドキュメンタリー賞を受賞。
本作の舞台となるのは、北マケドニアの辺境。電気も水道もない地で、昔ながらの方法と「半分だけをもらう」という信条を貫く自然養蜂家の女性。彼女の慎ましくも豊かな日々を中心に、そこを訪れたある家族を発端にして巻き起こる変化、自然と人間の幸福な関係性とは?というテーマ……。貧しい生活から脱却したいと願う気持ちと、環境を守り、持続可能な資源を次世代へと残したい気持ちの相克が、淡々と、だが切実に描かれる。
制作陣が約3年にわたって取材を敢行し、紡ぎあげる“地球のどこかで起こっている出来事”は、フィクション以上にドラマティックに、観る者の心を揺さぶることだろう。
ちなみに、2019年のNEONは『アポロ11 完全版』『ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方』といったドキュメンタリーを続々と公開。
6.『MONOS 猿と呼ばれし者たち』(19) 監督:アレハンドロ・ランデス
第35回サンダンス映画祭ワールド・シネマ・ドラマ部門の審査員特別賞に輝いた、強烈なサバイバルドラマ。南米の山岳地帯で暮らす8人の少年少女。彼らは、“猿”と呼ばれるゲリラ組織の一員だった……。「博士」と呼ばれる人質のアメリカ人女性を監視する彼らだったが、ある事件から仲間内に亀裂が生じ、運命が左右されていく。
コロンビア内戦を背景にした本作は、息をのむほどの映像美と、純朴だった少年少女が狂気に染まっていく恐怖、彼ら1人ひとりが自らが歩む“人生”を選択していくドラマなどが凶暴に絡み合いながら、驚くべき熱量で進んでいく。
8人のキャストのうち、7人は演技未経験。『キングコング:髑髏島の巨神』(17)のジョーダン・ヴォート=ロバーツ監督作『キングス・オブ・サマー』(13)で知られるモイセス・アリアスのみが演技経験者だ。訓練形式の過酷なオーディションを耐え抜き、選ばれたという。『ボーダー 二つの世界』や『ハニーランド 永遠の谷』含めて、世界各国の映画にアンテナを張り巡らせている部分が、NEONの大きな強みだ。
7.『パラサイト 半地下の家族』(19) 監督:ポン・ジュノ