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映画祭受賞作を続々と配給! NEONのオススメ映画10選

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映画祭受賞作を続々と配給! NEONのオススメ映画10選

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4.『ボーダー 二つの世界』(18) 監督:アリ・アッバシ




第71回カンヌ国際映画祭のある視点部門で、『Girl/ガール』(18)や『永遠に僕のもの』(18)を退けてグランプリを獲得したファンタジーミステリー。『ぼくのエリ 200歳の少女』(08)の原作者ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストが原作・脚本を務めた。第91回アカデミー賞では、メイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされた。


本作を端的に紹介するなら、スウェーデンの税関に勤める女性が、怪しげな旅行者と出会い、心が惹かれていく物語。他人と異なる特殊な容姿を持った二人が絆を育んでいくが、実は二人にはある共通点があって……という展開を見せていくのだが、予想の斜め上をいくラストが待ち受けている。それでいて「マイノリティ」というテーマにもしっかりと踏み込んでおり、観る者が自らの“常識”を外して登場人物たちを理解しようと歩み寄る、その過程が非常に興味深い。ファンタジーでなければ成立しない仕掛けが施されているが、現実社会の“相互理解”にもリンクしていくのだ。森や川といった自然を“生き物”のように映し出した映像美も含め、無二の世界観が広がる逸品。


2018年の後半は、本作に続いてナタリー・ポートマン主演作『ポップスター』(18)も公開された。『ワイルド・ローズ』(18)や『アメイジング・グレイス アレサ・フランクリン』(18)含め、音楽を扱った映画が多い年でもあったといえよう。


あわせて読みたい:『ボーダー 二つの世界』踏み込めば戻れない――常識の向こう側から手招きする“異界”





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