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映画祭受賞作を続々と配給! NEONのオススメ映画10選

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映画祭受賞作を続々と配給! NEONのオススメ映画10選

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2.『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』(17) 監督:クレイグ・ガレスピー




NEON躍進の契機となった記念碑的作品。第90回アカデミー賞では主演女優賞ほか3部門でノミネートされ、アリソン・ジャネイが助演女優賞を受賞した。ハーレイ・クイン役でブレイクしたのちのマーゴット・ロビーを語る上で外せない作品であり(彼女は製作も兼任)、『ラースと、その彼女』(07)のクレイグ・ガレスピー監督は本作を経て、『クルエラ』(21)に抜擢と、関わったキャスト・スタッフにとってもその後のステージを切り開いた映画といえよう。


本作は、1990年代に起こったフィギュアスケート選手の襲撃事件を中心に、その容疑者とされたライバル選手トーニャ・ハーディングの素顔を描く伝記ドラマ。彼女の波乱万丈の半生を描くにあたって、「冒頭から攻撃的なナレーションで幕を開け、怒涛のテンポで進んでいく」というロックなつくりになっており、アカデミー賞編集賞にノミネートされたことも納得の実に小気味よいドラマとなっている。


内容的には、毒親や危険な恋人によって栄光から真っ逆さまに堕ちていく転落人生ではあるのだが、ロビーのパワフルな演技とガレスピー監督の人間愛あふれる演出、スタッフ陣の熟練の業によって、観る者の気持ちを鼓舞するエンパワーメント映画に仕上がっている。


あわせて読みたい:『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』にみる「真実」と「虚構」で揺らぐモキュメンタリーの手法とは?





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