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『とら男』村山和也監督 未解決事件のその後を、本物の元刑事主演で描く 【Director’s Interview Vol.242】

(C)「とら男」製作委員会

『とら男』村山和也監督 未解決事件のその後を、本物の元刑事主演で描く 【Director’s Interview Vol.242】

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犯行現場の近くで育った少年時代



Q:もともとは、監督が子供の頃に遊んでいた場所が、モチーフになった「金沢女性スイミングコーチ殺人事件」の犯行現場だったんですよね?


村山:僕が野球をやっていた公園の敷地内で殺害されたんです。被害者の女の子の髪にメタセコイアという植物が絡んでいて、メタセコイアって今は結構どこでもあるんですけど、当時は外来種で自生しておらず、学校とか公園とか植樹したところにしかなかった。そのおかげですぐに場所が特定されて、犯行現場には被害者の靴も落ちていた。だからプロの犯行ではないだろうみたいな話は聞きました。



『とら男』(C)「とら男」製作委員会


Q:ちょうど監督が10歳くらいのときですね。


村山:そうです。僕が1982年生まれで、事件があったのが92年。僕は小学5年生くらいで、一番幸せだと思っていた少年時代にそういう事件が起きたので、強く記憶に残っていました。


後から母に聞いたのは、僕が学校で誰が犯人かっていう噂を聞いて、それを母に伝えたらしく、怖くなったって。そのこと自体は僕は覚えてないんですけど。あと、事件があった後も野球はやってたりするんで、公園に行く途中に「目撃者情報求む」みたいな看板があったりしました。被害者は中学校の先輩にあたる人だし、出身高校も実家のすぐ近くで、不思議な感じはありました。





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