あらすじ④
タランスキーはスタジオにおいて、記者会見を開催した。そしてシモーヌからのコメントと称して、「一切のインタビューや宣伝活動は行いません。プライバシーへのご配慮をお願いいたします。大事なのは作品です」とメッセージを読み上げる。加えて、9年間温めてきたという次回作『永遠の彼方』のクランクインを告知した。
しかしタランスキーが、シモーヌに関する質問は受け付けないと言ったにも関わらず、記者たちは“彼女に恋人はいるか?”“彼女の本名は?”などといった、プライベートな質問ばかりを繰り返す。誰も次回作の内容に興味などないようだ。
怒ったタランスキーがその場を去ろうとすると、ゴシップ雑誌「Echo」のマックス・セイヤー(プルイット・テイラー・ヴィンス)が、「ハンクのことで」と質問する。タランスキーが思わず立ち止まって振り返ると、セイヤーは「なぜエンドクレジットに“ハンクに捧げる”と? シモーヌの恋人ですか?」と尋ねる。タランスキーは「二人は一時期、離れがたい関係にありました。不幸にも、二人を繋ぐのは思い出だけです」と答えて質疑応答を打ち切る。それでもしつこく追ってくる記者たちから、タランスキーは走って逃げていった。
後日、タランスキーが『永遠の彼方』の撮影準備を行っていると、『サンライズ・サンセット』に出演していたハル・シンクレア(ジェイ・モーア)が売り込みを掛けてくる。そして「『永遠の彼方』のシナリオはまだ読んでいないけど傑作だ。この前、偶然にシモーヌに会ったけど、共演者はあなたしかいないと言ってくれたよ」と調子のいいことを言う。タランスキーは、シモーヌから携帯に連絡が入った一人芝居をして、その場をやりすごす。
しかしその声は、セイヤーたちに盗聴されていた。彼の部下ミルトン(ジェイソン・シュワルツマン)は、シモーヌの声が聞こえないことから、タランスキーの一人芝居だと疑う。しかしセイヤーは、「何か理由があって盗聴防止措置をしているんだろう」と解釈する。