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もはやオスカー常連!新進気鋭の映画会社A24のおすすめ映画30選!

もはやオスカー常連!新進気鋭の映画会社A24のおすすめ映画30選!


A24おすすめ映画30選! 2018~2019





22.『ヘレディタリー/継承』(18) 監督:アリ・アスター 127分


(c) 2018 Hereditary Film Productions, LLC


アリ・アスター監督の名を知らしめた、伏線が張り巡らされた知性派ホラー。亡くなった祖母から「何か」を受け継いでしまった娘家族が、次々に奇怪な出来事に見舞われ、崩壊していく……。


2度観ることで、冒頭から仕込まれているキーワードの数々が浮かび上がってくる構成になっており、出演陣の泣き叫ぶ極限の表情が頭から離れなくなるような恐怖演出はもとより、その構成力や創作術が高く評価された。


超常的な恐怖よりも、宗教や信仰の恐ろしさに重きを置いたテイストは、続く監督作『ミッドサマー』(19)でより克明に。


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23.『エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ』(18) 監督:ボー・バーナム 94分


(c)2018 A24 DISTRIBUTION, LLC


YouTuberという異色の経験を持つボー・バーナムが監督を務め、13歳の少女の等身大の悩みを、キュート&ポップに演出した青春コメディ。


友だちをなかなか作れず、YouTubeに動画を投稿するも再生回数は伸び悩み状態……。そんなヒロインが「中学デビュー」を目指して奮闘していく。現在進行形の13歳の少女の心境を切り取ったようなリアルな視点と物語が共感を集め、オバマ前米大統領が年間ベスト映画に挙げたことも人気に拍車をかけた。


物語から飛び出してきたようなエルシー・フィッシャーのハマり具合は見ものだが、ジョシュ・ハミルトン演じる、娘との距離をうまく測れないながら力になろうと見守る父親の存在も、アクセントとして効いている。


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24.『HOT SUMMER NIGHTS/ホット・サマー・ナイツ』(18) 監督:イライジャ・バイナム 120分


(c)2017 IMPERATIVE DISTRIBUTION, LLC.  All rights reserved.


観光地で過ごしたひと夏の経験が、青年を大人の男に変えていく姿を描いたクライムドラマ。『君の名前で僕を呼んで』でブレイクする直前のシャラメが主演し、サエない若者がドラッグの売人になることで、脱皮していく姿を見事に体現している。


90年代を舞台に、遊園地や夕日、ドライブインシアターといった画面映えする要素を多彩に取り入れ、華やかな映像美で魅せつつも、反逆するように主人公が破滅していくコントラストも巧みだ。街で評判の美女を演じるのは、『イット・フォローズ』(15)でブレイクしたマイカ・モンロー。


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25.『Mid90s ミッドナインティーズ』(18) 監督:ジョナ・ヒル 85分


個性派俳優のジョナ・ヒルが監督デビューを果たした青春ドラマ。90年代のストリートカルチャーを存分に盛り込み、スケボーに夢中になる少年のきらめくような青春の1ページを描き出している。


主人公を演じるのは、『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』のサニー・スリッチ。『ファンタスティック・ビースト』シリーズのキャサリン・ウォーターストンや、ルーカス・ヘッジズが脇を固める。日本公開は、2020年9月4日予定。




26.『アンダー・ザ・シルバーレイク』(18) 監督:デヴィッド・ロバート・ミッチェル 140分


(c) 2017 Under the LL Sea, LLC


『イット・フォローズ』で注目された若手鬼才監督デヴィッド・ロバート・ミッチェルが、魑魅魍魎が跋扈(ばっこ)するハリウッドのショービズ界の闇を虚実入り混ぜて描く、スクランブルエッグ的な怪作。


「都市伝説」が1つのキーワードになっており、消えた美女を探す脚本家の青年(アンドリュー・ガーフィールド)が、街の至る所やコミックブックなどの隠されたキーワード、吹聴される怪しげな噂から真相に近づいていく、という内容だ。グリフィス天文台など、『ラ・ラ・ランド』との奇妙な符合も興味深い。


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27.『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』(19) 監督:ジョー・タルボット 121分


監督の実体験を基にした、私小説的な人間ドラマ。変わり続けるサンフランシスコの街で、都市開発などで失われていく街の面影を取り戻そうとする青年たちの姿を淡々と描いていく。


祖父が建て、思い出の詰まった歴史ある邸宅が売りに出されてしまうことに。幼なじみふたりは、家を手に入れようと奔走する。忘れ去られていく「伝統」や「歴史」に目を向けた、味わい深い良作。日本公開は、2020年内予定。




28.『ミッドサマー』(19) 監督:アリ・アスター 138分


(c)2019 A24 FILMS LLC. All Rights Reserved.


日本でもTwitterのトレンド入りするなど、大いに話題を集めたスリラー。家族を失った女子大生が、倦怠期の恋人や仲間たちと共に、スウェーデンの小さなコミュニティを訪れる。卒業論文のための調査旅行となるはずだったが、彼女たちが目にしたのは想像を絶する儀式だった……。


「恋愛」をテーマに据えた本作は、恐るべきスリラーの形をとりつつも、精神に不安を抱える女性が「枷(かせ)」から解放される姿を好意的に描いており、観る者によって受け取り方が異なる多層的な物語になっている。


主演を務めたフローレンス・ピューは、『ブラック・ウィドウ』(20)、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(19)など話題作に立て続けに出演する、注目女優。


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29.『フェアウェル』(19) 監督:ルル・ワン 100分


アメリカと日本に移り住んだ中国系の2家族が、祖母が余命わずかと知り、故郷に戻ってくる。祖母に真実を告げずに、最期まで楽しく過ごさせてやろうとする家族だったが……。


監督の実体験を基に、家族を想うが故につく「優しい嘘」の行方と、アメリカで育ち「故郷と人種の不一致」を抱える主人公が、自己のアイデンティティを確立していくさまを、柔らかな質感で描いたハートウォーミングなコメディ。日本公開は2020年内予定。




30.『WAVES/ウェイブス』(19) 監督:トレイ・エドワード・シャルツ 135分


『イット・カムズ・アット・ナイト』(17)のトレイ・エドワード・シュルツが、A24と再び組んだ重厚な人間ドラマ。ある事件に巻き込まれた兄妹の運命を、トリッキーな映像と色彩がにじんだようなカラーリングで描く。


全てのシーンに楽曲が連動しているという斬新な設定になっており、劇中で流れる31曲の歌詞やテイストがそのまま、登場人物の心情や場面全体の説明を担っている。車内で360度回転するカメラや、劇中で主人公がスイッチする構成など、テクニカルな面白さが詰まった一作だ。2020年内公開予定。



わずか7年ほどで、これほどの傑作・良作・快作・怪作を送り出してきたA24。そのどれもが個性にあふれており、「どこかで観たような映画」がない点も、この企業が人気の秘密だ。


今回挙げた以外にも、まだまだA24の作品は存在する。自身の趣味嗜好に合う作品を、ぜひ探してみてほしい。




文: SYO

1987年生。東京学芸大学卒業後、映画雑誌編集プロダクション・映画情報サイト勤務を経て映画ライター/編集者に。インタビュー・レビュー・コラム・イベント出演・推薦コメント等、幅広く手がける。「CINEMORE」「FRIDAYデジタル」「Fan's Voice」「映画.com」「シネマカフェ」「BRUTUS」「DVD&動画配信でーた」等に寄稿。Twitter「syocinema

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