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『スパイダーマン』シリーズまとめ トビー×サム・ライミ、アンドリュー×マーク・ウェブ、トム×ジョン・ワッツ 3バージョンで楽しもう!

(c) & ™ 2021 MARVEL. (c)Photofest / Getty Images

『スパイダーマン』シリーズまとめ トビー×サム・ライミ、アンドリュー×マーク・ウェブ、トム×ジョン・ワッツ 3バージョンで楽しもう!

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2.『スパイダーマン2』(04) 監督:サム・ライミ





いまだに根強い人気を誇る『スパイダーマン』の続編。大学生活とヒーロー活動の両立に苦しむピーターは、心優しい科学者オクタビアス(アルフレッド・モリーナ)と出会い、彼を目標とするように。だが、事故によってオクタビアスはヴィラン化。人工アームに支配された「ドクター・オクトパス」となってしまうのだった。


親友だったハリー(ジェームズ・フランコ)とは父ノーマンの死をめぐる一件で亀裂が生じ、MJを危険から遠ざけるべく、距離をとったため孤独感が募るピーター。MJが結婚すると知り、自己犠牲に費やす日々に疲れ切った彼は、身体に不調が生じてパワーが使えなくなってしまう。「機械ではなく体内で糸を生成する」設定を有効利用した「ストレスでパワーを失う」展開が巧みで、ピーターが「自分の人生がほしい」とつぶやくシーンが切なさをあおる。前作以上に、「悩めるヒーロー」の姿が浮き彫りになるのだ。


ヒーローを廃業し、一般人として生きる道を選んだピーター。私生活は順調になるものの(『明日に向って撃て!』の挿入歌「雨にぬれても」が流れる演出が上手い)、良心の呵責に悩まされていた。「僕の好きに生きることもできないのか」と苦しむピーターは、メイおばさん(ローズマリー・ハリス)の言葉に背中を押され、再びヒーローとして立ち上がる。MJがドクター・オクトパスに連れ去られ、怒りで覚醒するという演出が熱い!


本作で語り草となっているのは、電車でのシーン。ドクター・オクトパスにブレーキを破壊され暴走する電車を止めるため力を使い果たしたピーターは、乗客たちによって介抱される。素顔をさらして身命を賭したスパイダーマンに、市民が「お帰り」と語り掛け、一致団結して立ち向かうさまは、本作のテーマを象徴している。





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