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『スパイダーマン』シリーズまとめ トビー×サム・ライミ、アンドリュー×マーク・ウェブ、トム×ジョン・ワッツ 3バージョンで楽しもう!

(c) & ™ 2021 MARVEL. (c)Photofest / Getty Images

『スパイダーマン』シリーズまとめ トビー×サム・ライミ、アンドリュー×マーク・ウェブ、トム×ジョン・ワッツ 3バージョンで楽しもう!

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8.『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(21) 監督:ジョン・ワッツ





大成功を収めた『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』だが、公開後に権利問題でソニーとディズニーが対立する事態に発展。一時はスパイダーマンがMCUから離脱する、という最悪の展開になりかけファンに激震が走ったが、最終的には両者の協議のうえで現状維持という形に決着。第3作『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の製作に至った。そのうえでの歴史的ヒットも含め、まさに運命的な一本といえる。


しかも、グリーン・ゴブリン(ウィレム・デフォー)やドクター・オクトパス(アルフレッド・モリーナ)、エレクトロ(ジェイミー・フォックス)といった過去の『スパイダーマン』シリーズの敵がオリジナルキャストで総集結。さらにドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)も登場し、過去作でにおわせていた「マルチバース」がついに大々的に描かれる。


細やかな演出においても、『スパイダーマン』『アメイジング・スパイダーマン』のネタが至る所にちりばめられており、「ヒロインが高所から落ちる」といった有名なシーンから、『スパイダーマン2』で背中を痛めたピーター(トビー・マグワイア)が発する「Oh my back!」といったコアなネタまでカバー。ちなみに『スパイダーマン:ホームカミング』では、逆さまになったピーターとのキスシーンが起こる?というシーンがあり(これは言うまでもなく『スパイダーマン』へのオマージュ)、これまで“先輩”たちへの敬愛を忍ばせてきた『ホーム』シリーズが、公式にコラボするという感慨深い内容となっている。


ストーリー面では、スパイダーマンというコンテンツの原点に立ち返る「傷つき、苦悩しながらも人々を助けようとする」点が興味深い。プロデューサー陣が語ったところによると、シリーズ第4作をすでに開発中とのこと。そしてもちろん、今後のMCU作品でスパイダーマンが登場する可能性も大いにある。シリーズ最大の成績を収めた『ホーム』シリーズの新たな動きに、期待したい。



文: SYO

1987年生。東京学芸大学卒業後、映画雑誌編集プロダクション・映画情報サイト勤務を経て映画ライター/編集者に。インタビュー・レビュー・コラム・イベント出演・推薦コメント等、幅広く手がける。「CINEMORE」「FRIDAYデジタル」「Fan's Voice」「映画.com」「シネマカフェ」「BRUTUS」「DVD&動画配信でーた」等に寄稿。Twitter「syocinema

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