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『スパイダーマン』シリーズまとめ トビー×サム・ライミ、アンドリュー×マーク・ウェブ、トム×ジョン・ワッツ 3バージョンで楽しもう!
7.『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(19) 監督:ジョン・ワッツ
『アベンジャーズ/エンドゲーム』の衝撃から約3カ月弱とそこまで間を空けずに公開されたのが、本作。サノスの“指パッチン”事件から5年――。壮絶な死闘の末に勝利を収めるもアイアンマンを失ってしまった世界で、ピーターの新たな闘いが描かれる。
学校行事と絡めた物語が展開するのが本シリーズの特徴だが、今回は修学旅行がメインのストーリー。イタリアやオランダ、イギリスといった欧州各国を舞台に、恐るべき敵エレメンタルズと戦うピーターだったが……。新キャラクターとして、ミステリオ(ジェイク・ギレンホール)が登場する。
『ホーム』シリーズの裏テーマとして、アイアンマンが遺した負の遺産の後始末を、弟子であるピーターが清算するといった構造が挙げられるが、本作もアイアンマンに恨みを持つ敵にどう挑むか、が描かれる。かつ、フェイクニュースなどの“時事ネタ”も盛り込まれており、中盤以降の衝撃的な展開や、さらにはラストシーンであるキャラクターが登場するサプライズに、観客は騒然とした。
加えて、ピーターがスーツを自作するシーンがスタークを彷彿とさせたり、トビー・マグワイア版では「スパイダー・センス」と呼ばれていた第六感(危機察知能力)が、本作では「ピーター・ムズムズ」の呼び名で登場するなど、MCU並びにスパイダーマンファンには嬉しい仕掛けが多数。ピーターとMJ(ゼンデイヤ)のラブストーリーもしっかりと描かれており、全世界興行収入11億ドル超の大ヒットを記録した。
8.『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(21) 監督:ジョン・ワッツ