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突き抜けた作家性とメガヒットを両立させる鬼才クリストファー・ノーラン監督作品まとめ

突き抜けた作家性とメガヒットを両立させる鬼才クリストファー・ノーラン監督作品まとめ




9.『インターステラー』(14) 169分


(c) 2014 Warner Bros. Entertainment, Inc. and Paramount Pictures. All Rights Reserved.


大成功に終わった『ダークナイト ライジング』から2年の時を経て、ノーラン監督が生み出したのは、なんと宇宙を舞台にした壮大な叙事詩。地球に滅亡の時が迫り、新たな居住地を探すパイロットたちの冒険を描くスペクタクルだが、そこはノーラン。ここでも「時間」をテーマに、一筋縄ではいかない知的で劇的なストーリーが展開する。


元々、ノーラン監督の弟で脚本家のジョナサンが参加し、スティーヴン・スピルバーグ監督のもとで進められていたという本企画。利権等々の兼ね合いでスピルバーグが外れ、ジョナサンの推薦でノーラン監督が決まったそうだ。とはいえ、製作費概算1億6,500万ドルに対し、6億7,000万ドル以上の世界興収をたたき出す結果となったため、スタジオとしては願ったりかなったりだったのではないか。


例によって『ダークナイト ライジング』からマイケル・ケイン、アン・ハサウェイが参加しているが、それ以外のキャストはマシュー・マコノヒー、ジェシカ・チャステイン、マット・デイモン、ケイシー・アフレックなど新顔が並ぶ。ティモシー・シャラメ、マッケンジー・フォイといった次世代スターを抜擢している点も注視したい。撮影監督も、『ぼくのエリ 200歳の少女』(08)や『her/世界でひとつの彼女』(13)のホイテ・ヴァン・ホイテマに変更。とはいえ、ダイナミックな映像で魅せるノーランらしさは、全面にいきわたっている。


宇宙モノで無視されがちな「宇宙時間と地球時間のズレ」が、親子のドラマを引き立てる装置として機能しており、地球に置いてきた子どもたちがどんどん成長してしまう哀しみが、父親の目線で描かれる。「愛だけは時空を超えて生き続ける」というセリフに象徴されるように純然たるラブストーリーであり、ノーラン作品史上最も「泣ける」1本かもしれない。


なお、この「宇宙時間と地球時間のズレ」の描写は、新海誠監督の『ほしのこえ』(02)では恋人たちの悲恋を形成する要素として採り入れられており、両者の関連性を指摘する声もある。


もっと詳しく:『インターステラー』を生んだ高度な物理学と、徹底したノーランの実写主義


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