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<title>CINEMORE（シネモア）｜うんちくで映画をもっと</title>
<link>https://cinemore.jp/jp/</link>
<description>読むと映画が観たくなる！CINEMORE（シネモア）映画に潜むうんちくは映画の新たな魅力を教えてくれます。うんちくを知ることでいつもの映画の楽しみ方が変わっていくはず。さぁ、うんちくで映画をもっと。CINEMORE。</description>
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<item rdf:about="https://cinemore.jp/jp/news-feature/4683/article_p1.html">
<title>『叛逆のサウンドトラック』、これは最高【えのきどいちろうの映画あかさたな Vol.110】</title>
<link>https://cinemore.jp/jp/news-feature/4683/article_p1.html</link>
<description>『叛逆のサウンドトラック』は火の出るような激しい映画です。全編エネルギーに満ちている。トップシーンはこうです。1961年2月、歌手のアビー・リンカーンとドラマー、マックス・ローチはコンゴ初代首相、パトリス・ルムンバ殺害に抗議するため、国連安全保障理事会に殴り込みをかけます。65年前の音楽家はバッチバチに「政治的」ですね。国際政治と自らのアイデンティティとやってる音楽とが不可分に結びついている。叛逆の旗を高く掲げるのもまた音楽の力なのです。それをこの映画はガチで見せます。映像詩、音楽ドキュメンタリーであることが第一義だと思いますが、同時に爆発的なアジテーションにもなっている。</description>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:date>2026-08-07T17:00:00+09:00</dc:date>
<dc:subject>映画あかさたな,叛逆のサウンドトラック,ヨハン・グリモンプレ,ドキュメンタリー,音楽</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[
<p><br></p>
<p>　スペインの優勝で終わったワールドカップ2026ですが、K組にコンゴ民主共和国（DRコンゴ）が出場しました。グループリーグでは強豪ポルトガルと引き分け、決勝トーナメントでイングランドに2対1と惜敗し、日本代表と同じベスト32で大会を去ったんですけど、中継をご覧になった方はスタンドに屹立した「パトリス・ルムンバの銅像（ルムンバ・ベア）」を覚えておいでかもしれません。彼はDRコンゴの名物サポーター（ミシェル・ンクカ・ムボラディンガさん）で、台座の上に立って右腕を上げた格好のまま、試合開始から終了まで微動だにせず、銅像に成り切るんですね。この「生ける銅像」の主、コンゴ建国の立役者（当時は「コンゴ共和国」）であり、初代首相でもあったパトリス・ルムンバが本作の重要なキーパーソンです。</p>
<p><br></p>
<p>　『叛逆のサウンドトラック』（24）は火の出るような激しい映画です。全編エネルギーに満ちている。トップシーンはこうです。1961年2月、歌手のアビー・リンカーンとドラマー、マックス・ローチはコンゴ初代首相、パトリス・ルムンバ殺害に抗議するため、国連安全保障理事会に殴り込みをかけます。ルムンバは拷問を受け、惨殺されたんですね。おそらくはベルギーとアメリカCIAの関与によって。そのいきさつはラウル・ペック監督の映画『<a href="https://link.amazon/B0iPknGj0" target="_blank">ルムンバの叫び</a>』（00）に詳しいんですが、ウラン鉱脈などの利権を手放したくない欧米側にとって、指導者ルムンバが邪魔だったんだと思います。</p>
<p><br></p>
<p>　アビー・リンカーンとマックス・ローチの国連安保理殴り込みは強烈です。今年のフジロックでは（マッシヴ・アタックやアジアン・カンフー・ジェネレーションなどのパフォーマンスに対して）音楽と政治を切り分けるべきか否かの論争が巻き起こったわけですが、65年前の音楽家はバッチバチに「政治的」ですね。ていうか、国際政治と自らのアイデンティティとやってる音楽とが不可分に結びついている。またそれがピーンと糸を張ってギリギリ引き合ってるような緊張関係にあるから、そこから迸（ほとばし）るエネルギーがものすごいです。</p>
<p><br></p>
<p><img src="https://cinemore.jp/images/6c929436fa7e744d2c676351d50010e5ee0586b50a6715857e8449c76bf15514.jpg" style="width: 923.4px;"><br></p>
<p><span style="font-size: 12px;">『叛逆のサウンドトラック』© 2024 ONOMATOPEE FILMS BV, WARBOYS FILMS S.A.S., ZAP-O-MATIK, BALDR FILM,RTBF, VRT, JOHAN GRIMONPREZ</span></p>
<p><br></p>
<p>　本当にすべてが結びついているんですよ。1960年、アフリカの新興国が16か国、次々に独立し国連に加盟したことで、国際政治のバランスが変わります。欧州の旧宗主国は少数派に転落し、国連内の勢力を維持できなくなる。コンゴ動乱はその文脈で起こりました。欧州の旧宗主国（と結託したアメリカ）による揺り戻しです。コンゴ初代首相、民族指導者パトリス・ルムンバの惨殺は気運高まりつつあった「アフリカ合衆国」の未来を閉ざしました。ソ連のフルシチョフは国連総会で靴を叩きつけ、国連のコンゴ介入を非難します。</p>
<p><br></p>
<p>　まぁ、だけどフルシチョフが靴を叩きつけるのは（東西冷戦の綱引きのひとコマとして？）まだわからなくもないじゃないですか。アビー・リンカーンとマックス・ローチの殴り込みはすごすぎる。ジャズがどれだけダイレクトに世界と接続されていたかを物語るエピソードですね。</p>
<p><br></p>
<p>　アメリカは当時、ルイ・アームストロング、ニーナ・シモン、デューク・エリントン、ディジー・ガレスピーらをアフリカ親善大使として派遣する「ジャズ外交」を展開していたそうです。当然、各地でコンサートをやった。これはCIAによる「揺り戻しクーデター」画策と並行して行われたんですね。これも逆の意味で音楽が政治と無関係ではいられないという証左です。ジャズは「ソ連=共産主義」に対する文化的な防波堤であることを期待された。そして「アメリカの自由」の優位性を誇示するのに用いられた。音楽は政治利用され得るのです。</p>
<p><br></p>
<p>　そしてそれに抗い、叛逆の旗を高く掲げるのもまた音楽の力なのです。それをこの映画はガチで見せます。映像詩、音楽ドキュメンタリーであることが第一義だと思いますが、同時に爆発的なアジテーションにもなっている。60年代は公民権運動などの関係で、フォークソングが抵抗する音楽として知られていますが、ジャズがこんなにエッジに立っていたのは感じ入りますね。僕は「スムーズジャズ」という、渋い大人の夜のムードを演出するような、クソつまんないジャンルが大嫌いです。バリバリの、エネルギーに満ちたジャズってそんなもんじゃないですよね。それは信ずるに足るものですよね。心ある観客にぜひ届いてほしい。あとセロニアス・モンクが出てきたの嬉しかったなー。</p>
<p><br></p>
<p><br></p>
<p>文：<a href="https://cinemore.jp/jp/writer/%E3%81%88%E3%81%AE%E3%81%8D%E3%81%A9%E3%81%84%E3%81%A1%E3%82%8D%E3%81%86">えのきどいちろう</a></p>
<p>1959年生まれ。秋田県出身。中央大学在学中の1980年に『宝島』にて商業誌デビュー。以降、各紙誌にコラムやエッセイを連載し、現在に至る。ラジオ、テレビでも活躍。　Twitter <a href="https://x.com/ichiroenokido" target="_blank">@ichiroenokido</a></p>
<p><br></p>
<p><br></p>
<p>『叛逆のサウンドトラック』を今すぐ予約する↓</p>
<p><iframe src="/assets/prog/eigaland.php?id=225254&date=2026-08-07&2D=1&3D=0&jimaku=1&fukikae=0&IMAX=0&4D=0&4DX=0&MX4D=0&ATMOS=0&ScreenX=0" width="100%" height="180px"></iframe><br></p>
<p><br></p>
<p><br></p>
<p>『叛逆のサウンドトラック』</p>
<p>Bunkamuraル・シネマ　渋谷宮下、シネスイッチ銀座、</p>
<p>UPLINK吉祥寺　他にて全国順次公開中</p>
<p>配給：オンリー・ハーツ</p>
<p>© 2024 ONOMATOPEE FILMS BV, WARBOYS FILMS S.A.S., ZAP-O-MATIK, BALDR FILM,RTBF, VRT, JOHAN GRIMONPREZ</p>
]]>
</content:encoded>
</item>
<item rdf:about="https://cinemore.jp/jp/news-feature/4681/article_p1.html">
<title>『マイ・プライベート・アイダホ』『ドラッグストア・カウボーイ』＜デジタルリマスター版＞ガス・ヴァン・サント監督　スタイルは意図的なものではない【Director’s Interview Vol.579】</title>
<link>https://cinemore.jp/jp/news-feature/4681/article_p1.html</link>
<description>1980年代後半から90年代にかけてのアメリカ・インディペンデント映画界を牽引し、今なお世界中の映画ファンやクリエイターに多大な影響を与え続けているガス・ヴァン・サント監督。彼の初期の代表作であり、青春映画の金字塔として語り継がれる『ドラッグストア・カウボーイ』（89）と『マイ・プライベート・アイダホ』（91）が、鮮やかなデジタルリマスター版となってスクリーンに蘇る。社会のはみ出し者たちが抱える孤独や焦燥、そしてその果てに見え隠れする希望を、ユーモアと詩的で斬新な映像美とともに描き出した両作は、当時のハリウッドでいかにして産み落とされたのか。ガス・ヴァン・サント監督に話を伺った。</description>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:date>2026-08-07T12:00:00+09:00</dc:date>
<dc:subject>INTERVIEW,Director’s Interview,マイ・プライベート・アイダホ,ドラッグストア・カウボーイ,ガス・ヴァン・サント,リヴァー・フェニックス,キアヌ・リーヴス,マット・ディロン,デジタルリマスター</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[
<p><br></p>
<p>1980年代後半から90年代にかけてのアメリカ・インディペンデント映画界を牽引し、今なお世界中の映画ファンやクリエイターに多大な影響を与え続けているガス・ヴァン・サント監督。彼の初期の代表作であり、青春映画の金字塔として語り継がれる『ドラッグストア・カウボーイ』（89）と『マイ・プライベート・アイダホ』（91）が、鮮やかなデジタルリマスター版となってスクリーンに蘇る。</p>
<p><br></p>
<p>社会のはみ出し者たちが抱える孤独や焦燥、そしてその果てに見え隠れする希望を、ユーモアと詩的で斬新な映像美とともに描き出した両作は、当時のハリウッドでいかにして産み落とされたのか。ガス・ヴァン・サント監督に話を伺った。</p>
<p><br></p>
<p><br></p>
<p><b>『マイ・プライベート・アイダホ』あらすじ</b></p>
<p><span style="font-size: 12px;">緊張すると突然意識を失ってしまうナルコレプシーという奇病を抱えるマイク（リヴァー・フェニックス）は12歳の時に母親に捨てられて故郷のアイダホを離れ、ポートランドの路上で体を売って暮らしている。スコット（キアヌ・リーヴス）はポートランド市長の息子で何不自由なく育ったが、家庭に温かさを感じられず、家を出て男娼をしている。母親を探す決意をしたマイクは、スコットを誘ってバイクでアイダホにいる兄を訪ねる。そこで渡された絵葉書を手がかりに母が勤めていたホテルに向かうが、イタリアからの便りのみが残されていた。二人は体を売って往復の旅費を稼いでローマに飛び、母が働いているという農場にたどり着く。しかし、母はアメリカに帰るとだけ言ってすでに消息を絶っていた。失意のマイクにスコットは別れを告げ、二人はそれぞれの道を進んでいく。</span></p>
<p><br></p>
<p><b>『ドラッグストア・カウボーイ』あらすじ</b></p>
<p><span style="font-size: 12px;">新たなドラッグを手に入れるため、ドラッグストアを荒らし、その日暮らしをするボブ（マット・ディロン）と妻ダイアン（ケリー・リンチ）や友人リック（ジェームズ・レマー）、10代のナディーン（ヘザー・グラハム）。犯罪のスリルとドラッグが全身を包み込む快感。それさえあれば満足だった。ところが、ある日、ナディーンが犯した事故が引き金となって仲間たちの関係に亀裂が入り、歯車が狂い始める。</span></p>
<p><br></p>
<p><span style="font-size: 12px;">※本記事は両作品の結末に触れているため、映画未見の方はご注意ください。</span></p>
<p><br></p>
<h3>Index</h3>
<ul>
  <li><a href="https://cinemore.jp/jp/news-feature/4681/article_p1.html#ap1_1">結末について会社から出された要望とは</a></li>
  <li><a href="https://cinemore.jp/jp/news-feature/4681/article_p2.html#ap2_1">孤独の果てに見え隠れする希望</a></li>
  <li><a href="https://cinemore.jp/jp/news-feature/4681/article_p3.html#ap3_1">過去のスタイルに頼らない。常にゼロから始める</a></li>
  <li><a href="https://cinemore.jp/jp/news-feature/4681/article_p4.html#ap4_1">思いつく限りのアイデアを試す</a></li>
</ul>
<p><br></p>
<h3 id="ap1_1">結末について会社から出された要望とは</h3>
<hr>
<p><br></p>
<p><b>Q：改めてこの2作を見返すと、初期衝動のようなものを強く感じます。とても自由で、監督のやりたいことがすべて詰め込まれているような印象を受けますが、当時の思いや制作環境はいかがでしたか。</b></p>
<p><br></p>
<p>ヴァン・サント：『ドラッグストア・カウボーイ』は客観的に観ても非常に魅力的な物語でした。主人公たちは本来ただの強盗だったのですが、手っ取り早いからと薬局を狙うようになり、やがて自分たちもそのクスリに手を出してしまう。最初から麻薬中毒者になろうとしたわけではなく、環境のせいで陥ってしまったという非常に奇妙な集団の話なのです。ハリウッドにおいて、これは興味を惹きつつも&nbsp; “危険でリスクのある”企画でした。私がその前に撮った『<a href="https://link.amazon/B046TiapQ" target="_blank">マラノーチェ</a>』（86）も同様に危険でユニークな作品でしたね。</p>
<p><br></p>
<p>この企画は最終的にある制作会社に拾われました。そこのエグゼクティブの一人は、やはり挑戦的な作品である『<a href="https://link.amazon/B03BbXipy" target="_blank">蜘蛛女のキス</a>』（85）を手掛けた人物でした。彼らはインディペンデント映画を作りたいという明確なビジョンを持っていましたが、そんな社内であっても私の企画は異端だったと思います。なぜなら、この企画を推していたのはトップの人間ではなく、彼らがCEOを説得してようやく通ったものだったからです。とはいえ、当時の400万ドル（現在の価値なら800万ドルほどでしょう）という十分な予算を与えられながら、制作にあたっての面倒な制約は一切ありませんでした。映画というのは、監督以外の人間が介入すると機能しなくなったり、効率が落ちたりするものです。その点、この作品では私がプロジェクトを完全にコントロールできており、自分のやりたいことをやる上で何の障害も感じませんでした。</p>
<p><br></p>
<p><img src="https://cinemore.jp/images/467091fb59a481c32f1b68b12bd8a684b74c52b315a820f4d72af285f81c57f9.jpg" style="width: 100%;"><br></p>
<p><span style="font-size: 12px;">『ドラッグストア・カウボーイ』©1989 Avenue Entertainment,Inc.All Rights Reserved.</span></p>
<p><br></p>
<p>もちろん会社側にも一定の条件はありました。撮影監督にはウィリアム・フリードキン監督との仕事経験がある著名なスタッフが起用され、カメラ、衣装、美術の担当者も過去に素晴らしい映画を手掛けたベテランばかりでした。会社側はそうしたスタッフの過去の実績に安心感を求めたわけです。つまり非常に伝統的なハリウッド式のクルー編成でした。ただ私にとって、それはむしろ足かせになる部分もありました。各部署がそれぞれの仕事を完璧にこなす必要があるため、どうしても現場の動きが遅くなってしまうのです。私自身あれほど大所帯のクルーと働くことに慣れていなかったこともあり、現場のスピードに合わせて自分の撮影スタイルを変えざるを得ませんでした。</p>
<p><br></p>
<p>物語に関して会社側から出された要望は、最初の打ち合わせの時に言われた一つだけです。元の脚本では、マット・ディロン演じる主人公のボブは、最後に救急車で運ばれる途中で息を引き取ることになっていました。しかし、「結末が暗すぎるから彼を死なせないでほしい」というのが、彼らの唯一の要望だったのです。</p>
<p><br></p>
<p><br></p>
<p><a href="/jp/news-feature/4681/article_p2.html#ap2_1" class="next"><span>孤独の果てに見え隠れする希望</span></a><br></p><br><a href="https://cinemore.jp/jp/news-feature/4681/article_p2.html">CINEMOREで続きを見る</a>
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</content:encoded>
</item>
<item rdf:about="https://cinemore.jp/jp/erudition/4679/article_4680_p1.html">
<title>『メレディス・モンク 踊る声、歌う身体』人々に創造性を！「クリエイターズ・クリエイター」たる生き様</title>
<link>https://cinemore.jp/jp/erudition/4679/article_4680_p1.html</link>
<description>音楽史のなかに、きわめて個性的で不思議な人物がいる1960年代から現在まで第一線で表現活動を続ける、メレディス・モンクである。作曲家であり、歌手であり、振付家であり、演出家であり、映画作家でもある。音楽、ダンス、演劇、映像、インスタレーション……あらゆる領域を横断しながら作品を発表してきた彼女は、半世紀以上にわたって“ジャンル”という概念そのものを無効化してきた存在だともいえる。そんな謎めいた彼女の活動や内面に迫ったドキュメンタリー映画『メレディス・モンク 踊る声、歌う身体』（25）が公開中である。ここでは、本作の内容が伝える、特異な表現者メレディス・モンクについて語っていきたい。</description>
<dc:creator>小野寺系</dc:creator>
<dc:date>2026-08-06T19:00:00+09:00</dc:date>
<dc:subject>メレディス・モンク 踊る声、歌う身体,ビリー・シェバー,デヴィッド・ロバーツ,メレディス・モンク,ビョーク,デヴィッド・バーン,ドキュメンタリー,音楽,アート,洋画</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[
<p><br></p>
<h3>Index</h3>
<ul>
    <li><a href="https://cinemore.jp/jp/erudition/4679/article_4680_p1.html#a4680_p1_1">“ジャンル”という概念を無効化してきた存在</a></li>
    <li><a href="https://cinemore.jp/jp/erudition/4679/article_4680_p2.html#a4680_p2_1">創造性を与える「クリエイターズ・クリエイター」</a></li>
    <li><a href="https://cinemore.jp/jp/erudition/4679/article_4680_p3.html#a4680_p3_1">創作の源泉＝自分を信じる</a></li>
</ul>
<p><br></p>
<h3 id="a4680_p1_1">“ジャンル”という概念を無効化してきた存在</h3>
<hr>
<p><br></p>
<p>　音楽史のなかに、きわめて個性的で不思議な人物がいる。一般的な知名度は決して高くないかもしれない。しかし、その名前を口にするのが、ビョークであり、デヴィッド・バーンであり、ブライアン・イーノであり、坂本龍一だと聞けば、興味を持つ人も多いのではないか。彼らが強く影響を受けていると語る人物こそ、1960年代から現在まで第一線で表現活動を続ける、メレディス・モンクである。</p>
<p><br></p>
<p>　メレディス・モンクは作曲家であり、歌手であり、振付家であり、演出家であり、映画作家でもある。音楽、ダンス、演劇、映像、インスタレーション……あらゆる領域を横断しながら作品を発表してきた彼女は、半世紀以上にわたって“ジャンル”という概念そのものを無効化してきた存在だともいえる。</p>
<p><br></p>
<p><img src="https://cinemore.jp/images/cf8a0459864fa8a276e8f0d0470b7e4b5f95d0fcfddbb64f4f451a4ebe916c75.jpg" style="width: 923.4px;"><br></p>
<p><span style="font-size: 12px;">『メレディス・モンク 踊る声、歌う身体』©110th Street Films</span></p>
<p><br></p>
<p>　そんな謎めいた彼女の活動や内面に迫ったドキュメンタリー映画『メレディス・モンク 踊る声、歌う身体』（25）が公開中である。ここでは、本作の内容が伝える、特異な表現者メレディス・モンクについて語っていきたい。</p>
<p><br></p>
<p>　いまでは高級住宅地となっている、ニューヨークのマンハッタン島、トライベッカ。工業用のビルが安く売り出されていた頃から、モンクはそこのロフトに居を構え、アーティスト活動を続けている。当時はその周囲に、成功を夢見るアーティストたちが続々と集っていた。ロフトに一緒に住んでいるのは、亀の“ニュートロン”だ。住まいであり、稽古場であり、創作の現場でもあるこのロフトには、生活と芸術を切り分けない彼女の姿勢がそのまま形になっているように思える。</p>
<p><br></p>
<p><br></p>
<p><a href="/jp/erudition/4679/article_4680_p2.html#a4680_p2_1" class="next"><span>創造性を与える「クリエイターズ・クリエイター」</span></a><br></p>
<p><br></p><br><a href="https://cinemore.jp/jp/erudition/4679/article_4680_p2.html">CINEMOREで続きを見る</a>
]]>
</content:encoded>
</item>
<item rdf:about="https://cinemore.jp/jp/erudition/4677/article_4678_p1.html">
<title>『デッドマンズ・ワイヤー』ガス・ヴァン・サントが検証する過ぎ去った時代のグルーヴ</title>
<link>https://cinemore.jp/jp/erudition/4677/article_4678_p1.html</link>
<description>冒頭のラジオDJによる「ジョーカー、ジョーカー」という言葉の不穏な響きが象徴するように、『デッドマンズ・ワイヤー』（25）は、声の映画である。トニー・キリシスの発声は、マーティン・スコセッシの映画におけるジョー・ペシや、モハメド・アリのアジテーション的なパフォーマンス、何よりトニーが憧れるラジオDJが曲を紹介するときの言葉のリズム感に似ている。特にDJと話す際の、「I’m a not rich man. I’m a poor man～（金持ちじゃない。貧乏人だ～）」から始まるフレーズと発声の抑揚には、ラップのようなパンチ力がある。インディアナポリスの声。トニー・キリシスはジョーカーのように、格差社会に不満を持つ民衆に支持されていく。</description>
<dc:creator>宮代大嗣</dc:creator>
<dc:date>2026-08-06T17:00:00+09:00</dc:date>
<dc:subject>デッドマンズ・ワイヤー,ガス・ヴァン・サント,ビル・スカルスガルド,デイカー・モンゴメリー,ケイリー・エルウィズ,マイハラ,コールマン・ドミンゴ,アル・パチーノ,サスペンス,犯罪,ドラマ,洋画</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[
<p><br></p>
<h3>Index</h3>
<ul>
  <li><a href="https://cinemore.jp/jp/erudition/4677/article_4678_p1.html#a4678_p1_1">インディアナポリスの声</a></li>
  <li><a href="https://cinemore.jp/jp/erudition/4677/article_4678_p2.html#a4678_p2_1">ショットガンの両端に生まれる感情</a></li>
  <li><a href="https://cinemore.jp/jp/erudition/4677/article_4678_p3.html#a4678_p3_1">かつてあった地域社会へのラブソング</a></li>
</ul>
<p><br></p>
<h3 id="a4678_p1_1">インディアナポリスの声</h3>
<hr>
<p><br></p>
<p>「インディアナポリス、声を聞かせてよ」</p>
<p><br></p>
<p>　地元の有名ラジオDJフレッド・テンプル（コールマン・ドミンゴ）が放つ、「ジョーカー、ジョーカー」という言葉に導かれるように、車を運転するトニー・キリシス（ビル・スカルスガルド）が登場する。車のナンバープレートにはクレイジーな「TOPLESS」の文字。細長い段ボールの小包を持ったトニーは会社のビルに乗り込み、社長との面談を希望する。たまたまフロリダに出かけていた社長の代わりに、息子のディック・ホール（デイカー・モンゴメリー）がトニーに応対する。ディックは人質にとられる。トニーはディックの首と自身の首をワイヤーとショットガンで固定し、もし何かあれば自動発砲される独自の装置を準備していた。</p>
<p><br></p>
<p>　トニー・キリシスの事件は、ハーヴェイ・ミルクが暗殺される1年前、エルヴィス・プレスリーが亡くなり、ニューヨークの大停電が起きた1977年という激動の年の2月に起きている。インディアナポリスに住む独身男性が、不動産ローン会社メリディアン・モーゲージ社の社長の息子ディック・ホールを人質に取り、社内に立てこもる。ディックにショットガンを向けたまま路上を歩き、パトカーを乗っ取り、自宅に向かう。警官は手出しをすることができない。トニーは自身が購入した土地に、“庶民のためのショッピングセンター”を建設する計画だったが、土地購入の際の借金の滞納で追い詰められていた。</p>
<p><br></p>
<p><img src="https://cinemore.jp/images/ed5191b1ad0a4e822256bbd0a047b09f2c1b8a023ab1459f820f3ac4eb04b8e1.jpg" style="width: 100%;"><br></p>
<p><span style="font-size: 12px;">『デッドマンズ・ワイヤー』© 2025 Starlight Digital Ventures, LLC. All Rights Reserved.</span></p>
<div><br></div>
<p>　トニーは、メリディアン・モーゲージ社に計画を妨害されたと感じていた。ビジネスチャンスの匂いを嗅ぎつけた不動産会社が、土地を横取りしようとしていると。怒れる労働者階級であるトニーは、不動産会社のやり方を卑劣だと告発する。アメリカンドリームの搾取だと。トニーには大義があった。彼が一番に望んだのは、不動産会社の社長M・L・ホールによる、全国の電波を通した謝罪だった。</p>
<p><br></p>
<p>　冒頭のラジオDJによる「ジョーカー、ジョーカー」という言葉の不穏な響きが象徴するように、『デッドマンズ・ワイヤー』（25）は、声の映画である。トニー・キリシス事件を追った傑作ドキュメンタリー『Dead Man‘s Line』（18）では、実際のトニーの声を聞くことができる。録音され、電波に乗ったトニーの発声は、マーティン・スコセッシの映画におけるジョー・ペシや、モハメド・アリのアジテーション的なパフォーマンス、何よりトニーが憧れるラジオDJが曲を紹介するときの言葉のリズム感に似ている。特にDJと話す際の、「I’m
  a not rich man. I’m a poor man～（金持ちじゃない。貧乏人だ～）」から始まるフレーズと発声の抑揚には、ラップのようなパンチ力がある。インディアナポリスの声。トニー・キリシスはジョーカーのように、格差社会に不満を持つ民衆に支持されていく。</p>
<p><br></p>
<p><br></p>
<p><a href="/jp/erudition/4677/article_4678_p2.html#a4678_p2_1" class="next"><span>ショットガンの両端に生まれる感情</span></a><br></p><br><a href="https://cinemore.jp/jp/erudition/4677/article_4678_p2.html">CINEMOREで続きを見る</a>
]]>
</content:encoded>
</item>
<item rdf:about="https://cinemore.jp/jp/news-feature/4676/article_p1.html">
<title>【CINEMOREセレクト！今週公開/TV放送 映画まとめ】2026年8月7日（金）～</title>
<link>https://cinemore.jp/jp/news-feature/4676/article_p1.html</link>
<description>2026年8月7日（金）から劇場で見られる映画を、CINEMOREがセレクトしてご紹介。また、8月7日（金）から1週間で放送される映画も、BSを中心にまとめています。映画ライフのお供にどうぞ！</description>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:date>2026-08-06T10:00:00+09:00</dc:date>
<dc:subject>映画,公開,テレビ,放送,まとめ</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[
<p><br></p>
<p>2026年8月7日（金）から始まる映画をCINEMOREがセレクトしてご紹介！また、8月7日（金）から8月13日（木）までの1週間でテレビ放送される映画も、BSを中心にセレクトしています。</p>
<p><br></p>
<p>今週のオススメ、『ミニオンズ＆モンスターズ』『プリミティヴ・ウォー 恐竜戦』『白パンと独裁者』『叛逆のサウンドトラック』が公開！</p>
<p><br></p>
<p>テレビでは、『死霊のはらわた』『銀河鉄道の夜』『浮草』『ゲット・アウト』が放送！お見逃しなく！</p>
<p><br></p>
<h3>Index</h3>
<ul>
    <li><a href="https://cinemore.jp/jp/news-feature/4676/article_p1.html#ap1_1">8/7（金） 公開映画</a></li>
    <li><a href="https://cinemore.jp/jp/news-feature/4676/article_p2.html#ap2_1">8/8（土） 公開映画</a></li>
    <li><a href="https://cinemore.jp/jp/news-feature/4676/article_p3.html#ap3_1">8/7（金）～8/13（木）TV放送 映画</a>　　</li>
</ul>
<p><br></p>
<h3 id="ap1_1">8/7（金） 公開映画</h3>
<hr>
<h3><br></h3>
<p><b>『ミニオンズ＆モンスターズ』</b></p>
<p></p><div class="m-video"><iframe frameborder="0" src="//www.youtube.com/embed/tpwY30LVI7w" width="640" height="360" class="note-video-clip"></iframe></div><br><p></p>
<p>今度のミニオンはモンスター映画作りで大暴れ!? 全世界興行収入累計約9000億円を突破したアニメーション映画シリーズの最新作。</p>
<p><br></p>
<p><br></p>
<p><b>『プリミティヴ・ウォー 恐竜戦争』</b></p>
<p></p><div class="m-video"><iframe frameborder="0" src="//www.youtube.com/embed/MRKQ7R_KG6A" width="640" height="360" class="note-video-clip"></iframe></div><br><p></p>
<p>ベトナム戦争に突如恐竜が現れた！〈最強米軍 VS 恐竜大群〉全面対決　次世代スピルバーグと称される鬼才が描くサバイバルアクション超大作。</p>
<p><br></p>
<p><br></p>
<p><b>『白パンと独裁者』</b></p>
<p></p><div class="m-video"><iframe frameborder="0" src="//www.youtube.com/embed/XiZmpbMvGZg" width="640" height="360" class="note-video-clip"></iframe></div><br><p></p>
<p>ドイツの名匠ファティ・アキンの最新作。 母の願いを叶えるための冒険の中で、ナチスへの忠誠が当たり前だった少年が目にする、戦争の終わりと家族の秘密。</p>
<p><br></p>
<p><br></p>
<p><b>『叛逆のサウンドトラック』</b></p>
<p></p><div class="m-video"><iframe frameborder="0" src="//www.youtube.com/embed/oBZuKyOTH6c" width="640" height="360" class="note-video-clip"></iframe></div><br><p></p>
<p>1960年に始まったコンゴ動乱を題材に、音楽と政治が共鳴した「もうひとつの冷戦史」として描き出す。「歴史の裏のリズム」を鮮やかに聴かせる映像詩。</p>
<p><br></p>
<p><br></p>
<p><b>『マイ・プライベート・アイダホ デジタルリマスター版』</b></p>
<p></p><div class="m-video"><iframe frameborder="0" src="//www.youtube.com/embed/8HIaW4xHBK0" width="640" height="360" class="note-video-clip"></iframe></div><br><p></p>
<p>ガス・ヴァン・サントの名作がデジタルリマスター版で蘇る。リヴァー・フェニックスとキアヌ・リーヴスを主演に迎え、男娼として生きる二人の友情を軸にアメリカの姿を見つめ直す。</p>
<p><br></p>
<p><a href="https://cinemore.jp/jp/erudition/1340/article_1341_p1.html" target="_self"><img src="https://cinemore.jp/images/3ed26ca8fdcaa4c28b8a5fcbd03936674dafcd46df1ec06059b59e35715d97b6.jpg" style="width: 923.4px;"></a><br></p>
<p><span style="font-size: 12px;">(c) 1991 New Line Productions, Inc. All Rights Reserved.</span></p>
<p><br></p>
<p><a href="https://cinemore.jp/jp/erudition/1340/article_1341_p1.html">家に帰ること『マイ・プライベート・アイダホ』が示す大切なテーマ ※ネタバレ注意</a></p>
<p><br></p>
<p><br></p>
<p><b>『特集　エッセンシャル・ヌーヴェルヴァーグ』</b></p>
<p></p><div class="m-video"><iframe frameborder="0" src="//www.youtube.com/embed/rffJTjRkTzo" width="640" height="360" class="note-video-clip"></iframe></div><br><p></p>
<p>『女は女である』『女と男のいる舗道』『はなればなれに』のゴダール3作品と、６人の監督たちによる短編オムニバス映画『パリところどころ』を上映。</p>
<p><br></p>
<p><br></p>
<p><b>『生誕120年 ジョン・ヒューストン特集』</b></p>
<p></p><div class="m-video"><iframe frameborder="0" src="//www.youtube.com/embed/foOdB2mjEbg" width="640" height="360" class="note-video-clip"></iframe></div><br><p></p>
<p>人間の衝動と矛盾を見つめ続けた映画作家、ジョン・ヒューストン。生誕120年となる2026年、数々の名作群から至高の4作品を一挙上映。</p>
<p><br></p>
<p><br></p>
<p><b>『A Window of Memories』</b></p>
<p></p><div class="m-video"><iframe frameborder="0" src="//www.youtube.com/embed/Xy2wvZrl4Tg" width="640" height="360" class="note-video-clip"></iframe></div><br><p></p>
<p>清原惟監督によるドキュメンタリー的手法の〈聞き書き映画〉。母方と父方それぞれの祖母から聞いた人生の話を、祖母と一緒にテキストに起こし、二人の俳優が朗読するという手法で紡がれる。</p>
<p><br></p>
<p><br></p>
<p><b>『ウィー・ハブ・ア・ドリーム』</b></p>
<p></p><div class="m-video"><iframe frameborder="0" src="//www.youtube.com/embed/nQ5HmzeJWzA" width="640" height="360" class="note-video-clip"></iframe></div><br><p></p>
<p>ハンディキャップがあっても未来をあきらめない、5カ国6人の少年少女の"真実の物語"。『世界の果ての通学路』のパスカル・プリッソン監督が贈る珠玉のドキュメンタリー。</p>
<p><br></p>
<p><br></p>
<p><b>『バグダッド・メッシ　片足のサッカー少年』</b></p>
<p></p><div class="m-video"><iframe frameborder="0" src="//www.youtube.com/embed/fkdsvHgZJms" width="640" height="360" class="note-video-clip"></iframe></div><br><p></p>
<p>イラク戦争が奪ったのはメッシに憧れる少年の左脚と夢。それでも彼は明日を諦めない。荒廃した現実から生まれた一筋の光のような物語。</p>
<p><br></p>
<p><br></p>
<p><b>『ニホンジン』</b></p>
<p></p><div class="m-video"><iframe frameborder="0" src="//www.youtube.com/embed/Pa-yBWF3IQs" width="640" height="360" class="note-video-clip"></iframe></div><br><p></p>
<p>ブラジル出版界の最高権威「ジャブチ賞」を受賞した小説を原作に、ブラジル日系移民三世代の人間ドラマを描いたアニメーション映画。</p>
<p><br></p>
<p><br></p>
<p><b>『鯨が消えた入り江』</b></p>
<p></p><div class="m-video"><iframe frameborder="0" src="//www.youtube.com/embed/_-bOPBFL-nE" width="640" height="360" class="note-video-clip"></iframe></div><br><p></p>
<p>心に傷を抱える作家・天宇と孤独に生きる青年・阿翔が出会い、“鯨が消えた入り江”を目指して旅に出る。香港と台湾を舞台に、一通の手紙がつないだ真夏の奇跡を描く。</p>
<p><br></p>
<p><br></p>
<p><b>『あの星が降る丘で、君とまた出会いたい。』</b></p>
<p></p><div class="m-video"><iframe frameborder="0" src="//www.youtube.com/embed/tvqk2UD5jd4" width="640" height="360" class="note-video-clip"></iframe></div><br><p></p>
<p>『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』の続編にして完結編。愛する人を失い、それでも明日へと歩き出す“再生”の物語。あの夏から続く“奇跡”の結末。</p>
<p><br></p>
<p><br></p>
<p><b>『ブルーロック』</b></p>
<p></p><div class="m-video"><iframe frameborder="0" src="//www.youtube.com/embed/7z-mf3a4X2E" width="640" height="360" class="note-video-clip"></iframe></div><br><p></p>
<p>サッカー漫画の新たな金字塔がついに実写化!世界一のエゴイストでなければ、世界一のストライカーにはなれない―。真の“エゴイスト”へと成長していく高校生たちの物語。</p>
<p><br></p>
<p><br></p>
<p><b>『ハチミツとクローバー』</b></p>
<p></p><div class="m-video"><iframe frameborder="0" src="//www.youtube.com/embed/8i2KrQQ_3Bc" width="640" height="360" class="note-video-clip"></iframe></div><br><p></p>
<p>公開20周年を記念し、初デジタル版としてリバイバル上映。羽海野チカの人気コミックを実写映画化。美大生5人の切ない片想いを描いた青春像劇。</p>
<p><br></p>
<p><br></p>
<p><b>『THE BELDHAM／ベルダム』</b></p>
<p></p><div class="m-video"><iframe frameborder="0" src="//www.youtube.com/embed/of46kHh8lGA" width="640" height="360" class="note-video-clip"></iframe></div><br><p></p>
<p>幼い娘を連れて訪れた家には不気味な存在が息を潜めていた。我が子への愛は、やがて彼女を狂わせていく─。予測不能のサイコロジカル・ホラー。</p>
<p><br></p>
<p><br></p>
<p><b>『血を吸うスマトラオオコンニャク』</b></p>
<p></p><div class="m-video"><iframe frameborder="0" src="//www.youtube.com/embed/weYJvit-auQ" width="640" height="360" class="note-video-clip"></iframe></div><br><p></p>
<p>母から受け継いだ霊能力を持つ祓魔師見習いの少年が、《死体花》に宿りし禁忌の呪詛と死闘を繰り広げる。マレーシアが生んだ悪魔合体エクソシズム・ゴアホラー。</p>
<p><br></p>
<p><br></p>
<p><b>『劇場版　ほんとうにあった怖い話　ゾクゾク変な間取り』</b></p>
<p></p><div class="m-video"><iframe frameborder="0" src="//www.youtube.com/embed/aCXix2ILQ-c" width="640" height="360" class="note-video-clip"></iframe></div><br><p></p>
<p>一般投稿により寄せられた証言を手がかりに、或る家で起きたとされる不可解な出来事の数々を“記録”と“考察”を交えて再現するホラーシリーズの最新作。</p>
<p><br></p>
<p><br></p>
<p><br></p>
<p><a href="/jp/news-feature/4676/article_p2.html#ap2_1" class="next"><span>8/8（土） 公開映画</span></a><br></p>
<p><br></p><br><a href="https://cinemore.jp/jp/news-feature/4676/article_p2.html">CINEMOREで続きを見る</a>
]]>
</content:encoded>
</item>
<item rdf:about="https://cinemore.jp/jp/erudition/4674/article_4675_p1.html">
<title>『PEACOCK／ピーコック』色彩を越え、失われた個性を取り戻すまでのユーモラスな軌跡</title>
<link>https://cinemore.jp/jp/erudition/4674/article_4675_p1.html</link>
<description>レンタル人材ビジネス─それはサービスを提供する側が、依頼者の必要とする“誰か”に成り代わって、役割を果たしたり、演じたりする仕事。日本発祥の同ビジネスに材をとった映画の公開が相次いでいるが、オーストリアで制作された『PEACOCK／ピーコック』は他作品に比べかなり異色だ。例えばハリウッド制作の『レンタル・ファミリー』では、主人公が“自分”というものをしっかり維持した上で、請け負った仕事や役柄の中に納得できるリアリティ・ポイントを見出そうとする。対する『ピーコック』では完全に主人公が仕事に呑み込まれ、アイデンティティ・クライシスが巻き起こる。これはアメリカ映画とヨーロッパ映画各々の着眼点の違いからくるものかもしれない。</description>
<dc:creator>牛津厚信</dc:creator>
<dc:date>2026-08-05T17:00:00+09:00</dc:date>
<dc:subject>PEACOCK／ピーコック,ベルンハルト・ヴェンガー,アルブレヒト・シュッフ,ユリア・フランツ・リヒター,アントン・ノーリ,テレサ・フロスタ・エッゲスボ,コメディ,ドラマ,洋画</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[
<p><br></p>
<p>　レンタル人材ビジネス─それはサービスを提供する側が、依頼者の必要とする“誰か”に成り代わって、役割を果たしたり、演じたりする仕事のこと。このところブレンダン・フレイザー主演の『<a href="https://cinemore.jp/jp/erudition/4425/">レンタル・ファミリー</a>』（25）をはじめ、日本発祥の同ビジネスに材をとった映画の公開が相次いでいるが、オーストリアで制作された『PEACOCK／ピーコック』（24）もまた、着想のきっかけは日本にある。</p>
<p><br></p>
<p>　ベルンハルト・ウェンガー監督は、2014年に一つの記事をきっかけにこのビジネスに強く興味を募らせ、2018年頃に来日。同業に携わる人から直接話を聞くなどの取材活動を行い、それから数年がかりで長編企画へと膨らませた。</p>
<p><br></p>
<h3>Index</h3>
<ul>
  <li><a href="https://cinemore.jp/jp/erudition/4674/article_4675_p1.html#a4675_p1_1">自分という個性を失った男の物語</a></li>
  <li><a href="https://cinemore.jp/jp/erudition/4674/article_4675_p2.html#a4675_p2_1">承認欲求について見つめる</a></li>
  <li><a href="https://cinemore.jp/jp/erudition/4674/article_4675_p2.html#a4675_p2_2">ピーコックとカモが象徴するもの</a></li>
  <li><a href="https://cinemore.jp/jp/erudition/4674/article_4675_p3.html#a4675_p3_1">全てを決定づける終盤の見事な流れ</a></li>
</ul>
<p><br></p>
<h3 id="a4675_p1_1">自分という個性を失った男の物語</h3>
<hr>
<p><br></p>
<p>　ただし、本作の舞台は日本というわけではなく、オーストリアだ。レンタル人材会社に勤務する主人公マティアス（アルブレヒト・シュッフ）は、依頼者の求めに応じてどんな役柄でも完璧にこなす。これまでのところ利用者からは高評価を得ており、ビジネスも生活も安定しているようだ。しかし一つだけ問題がある。それは、この仕事に打ち込みすぎるあまり、彼が己の感情や個性をどんどん失っているらしいこと。</p>
<p><br></p>
<p><img src="https://cinemore.jp/images/2a266b8331441fda07aa9cd8150edf272ed205a4815e380d628cf63d638d32d3.jpg" style="width: 100%;"><br></p>
<p><span style="font-size: 12px;">『PEACOCK／ピーコック』© 2024 NGF GEYRHALTERFILM CALA FILM ZDF/ARTE</span></p>
<p><br></p>
<p>　最初に異変に気づいたのは恋人だった。いつからか2人の会話はすっかり枯渇。何を聞いても、何が起こっても、マティアスは何ら明確な意見や感想を口にしない。幻滅した恋人は「本当のあなたが感じられない」と告げて家を出ていった。途方にくれるマティアスは、同僚の勧めに従い、高級スパでヨガのレッスンを受けるなどして、精神のリラクゼーションによって自分を取り戻そうとするのだが…。</p>
<p><br></p>
<p>　ご覧の通り、着想をもたらした題材は同じでも、ストーリーや展開は他作品に比べかなり異色だ。例えば、ハリウッド制作の『<a href="https://cinemore.jp/jp/erudition/4425/">レンタル・ファミリー</a>』では、サービスを提供する主人公が“自分”というものをしっかり維持した上で、請け負った仕事や役柄の中に納得できるリアリティ・ポイントを見出そうとする。対する『ピーコック』では完全に主人公が仕事に呑み込まれ、いわゆるアイデンティティ・クライシスが巻き起こる。これはもしかすると、アメリカ映画とヨーロッパ映画各々の着眼点の違いからくるものかもしれない。</p>
<div><br></div>
<div><br></div>
<div><a href="/jp/erudition/4674/article_4675_p2.html#a4675_p2_1" class="next"><span>承認欲求について見つめる</span></a><br></div><br><a href="https://cinemore.jp/jp/erudition/4674/article_4675_p2.html">CINEMOREで続きを見る</a>
]]>
</content:encoded>
</item>
<item rdf:about="https://cinemore.jp/jp/erudition/4672/article_4673_p1.html">
<title>『また会えるよね』10代の時間感覚、見えないお城を建てる</title>
<link>https://cinemore.jp/jp/erudition/4672/article_4673_p1.html</link>
<description>ギヨーム・ブラックのドキュメンタリー『また会えるよね』（24）には、寮生活を送る高校生たちによる卒業間際の日々が捉えられている。外向的で楽しい時間に、それぞれの少女たちのナレーションによる内向的な時間が交錯していく。彼女たちの多くは家庭に問題を抱えている。友人たちと共に外へ向かっていく刹那的な時間と、そこから取り残されるように内に向かっていく時間。２つの時間の目まぐるしく残酷な反転こそが、私たちの10代の時間だったのかもしれない。ここには歳を重ねるとはっきりと思い出せなくなってしまうような、10代のアンバランスな時間の感覚がある。だからこそこの作品は、私たち全員の映画であり、大人が観るべき作品といえる。</description>
<dc:creator>宮代大嗣</dc:creator>
<dc:date>2026-08-04T17:00:00+09:00</dc:date>
<dc:subject>また会えるよね,ギヨーム・ブラック,フランス,ドキュメンタリー,青春,洋画</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[
<p><br></p>
<h3>Index</h3>
<ul>
    <li><a href="https://cinemore.jp/jp/erudition/4672/article_4673_p1.html#a4673_p1_1">10代の時間感覚</a></li>
    <li><a href="https://cinemore.jp/jp/erudition/4672/article_4673_p2.html#a4673_p2_1">４人の少女のポートレート</a></li>
    <li><a href="https://cinemore.jp/jp/erudition/4672/article_4673_p3.html#a4673_p3_1">幻想のお城を建てる</a></li>
</ul>
<p><br></p>
<h3 id="a4673_p1_1">10代の時間感覚</h3>
<hr>
<p><br></p>
<p>　たったの３年間。なんという短さ。大人になって歳を重ねれば重ねるほど、高校生活や学生だった期間のとてつもない短さに驚かされてしまうことがある。10代の３年間と、それ以降の３年間では、体感時間がまるで違うのだろう。私たちは“多感な10代”という決まり文句の正しさを、歳を重ね、振り返ったときに思い知ることになる。ギヨーム・ブラックのドキュメンタリー『また会えるよね』（24）には、寮生活を送る高校生たちによる卒業間際の日々が捉えられている。別れを前提とする最後の日々。劇中の女子生徒が言うように、せっかく３年間かけてグループを作ったのに、彼らは人生の次のステージへと離ればなれになってしまう。</p>
<p><br></p>
<p>　「私たちの友情についての映画を撮ってほしい。それは大切なことだから。」ある女の子たちのグループの立候補によって、本作の撮影は始まったという。ギヨーム・ブラックは、生徒たちの真剣さと向き合っている。彼女たちを題材にするのではなく、共に映画を作っている。生徒たちは巣立っていくことへの期待と同じか、それ以上に将来に怯えている。</p>
<p><br></p>
<p>　最高の瞬間が次々と過ぎ去っていく。廊下に並べられたマットレスでドミノ大会をするシーンの圧倒的な楽しさ。子供のようにはしゃぐ女子生徒たちのバカ騒ぎ。彼女たちの笑い声には妙な伝染力があり、思わずつられ笑いをしてしまう。寮の部屋におけるダンスシーン、川での水遊び、二段ベッドでの会話。いつか生徒たちが高校時代の思い出を振り返るとき、これらの瞬間に起きた笑いは涙に変わっていくのかもしれない。やさしい心を持った生徒たちは、この瞬間が過ぎ去っていく痛みをリアルタイムで感じ取っているのが伝わってくる。</p>
<p><br></p>
<p><img src="https://cinemore.jp/images/db7624c5f3cab62840ba62c39c3f4b681efae0d2c789480c19d2eb6de6d5b25f.jpg" style="width: 923.4px;"><br></p>
<p><span style="font-size: 12px;">『また会えるよね』© bathysphere productions - 2024</span></p>
<p><br></p>
<p>　外向的で楽しい時間に、それぞれの少女たちのナレーションによる内向的な時間が交錯していく。彼女たちの多くは家庭に問題を抱えている。友人たちと共に外へ向かっていく刹那的な時間と、そこから取り残されるように内に向かっていく時間。２つの時間の目まぐるしく残酷な反転こそが、私たちの10代の時間だったのかもしれない。たとえこの映画の生徒たちのような高校生活を送った経験がなく、孤立した高校生活を送っていたとしても、ここには歳を重ねるとはっきりと思い出せなくなってしまうような、10代のアンバランスな時間の感覚がある。だからこそこの作品は、私たち全員の映画であり、大人が観るべき作品といえる。</p>
<p><br></p>
<p><br></p>
<p><a href="/jp/erudition/4672/article_4673_p2.html#a4673_p2_1" class="next"><span>４人の少女のポートレート</span></a><br></p>
<p><br></p><br><a href="https://cinemore.jp/jp/erudition/4672/article_4673_p2.html">CINEMOREで続きを見る</a>
]]>
</content:encoded>
</item>
<item rdf:about="https://cinemore.jp/jp/erudition/4670/article_4671_p1.html">
<title>『スパイダーマン：ブランド・ニュー・デイ』記憶から失われても、本能は覚えている。そこに生きる希望がある</title>
<link>https://cinemore.jp/jp/erudition/4670/article_4671_p1.html</link>
<description>『スパイダーマン：ブランド・ニュー・デイ』におけるピーター・パーカーにはシビアで切実な演技がメインとなることは、あらかじめ分かっていた。前作で愛するMJ、親友のネッドの記憶から“自分の存在を消す”決断をしたからだ。MJとネッドは大学を卒業し、ニューヨークで親友として一緒に暮らしている。かつてスパイダーマンに救われた事実は覚えているものの、ピーターという人物の存在だけが抜け落ちた状態。本作ではそんな3人の接点がストーリーの核となる。全体を眺めれば、スパイダーマンと“見えないパワー”で多くの人を操る宿敵の戦いがメインではあるのだが、その本筋を超えて、エモーショナルな瞬間を蓄積させるのが彼らの関係性なのは間違いない。</description>
<dc:creator>斉藤博昭</dc:creator>
<dc:date>2026-08-03T17:00:00+09:00</dc:date>
<dc:subject>スパイダーマン：ブランド・ニュー・デイ,スパイダーマン,デスティン・ダニエル・クレットン,トム・ホランド,ゼンデイヤ,セイディー・シンク,ジェイコブ・バタロン,ジョン・バーンサル,トラメル・ティルマン,マイケル・マンド,マーク・ラファロ,ライザ・コロン＝ザヤス,マーベル,アメコミ,MCU,アドベンチャー,アクション,洋画</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[
<p><br></p>
<p><b>『スパイダーマン：ブランド・ニュー・デイ』あらすじ</b></p>
<p><span style="font-size: 12px;">愛する人たちを守るために、彼らの記憶から自らの存在を消すという決断をした『スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム』の出来事から4年。大人になったピーター・パーカーはスパイダーマンとして、ニューヨークの人々を守り、彼らを脅かす犯罪と戦う日々に全力を尽くしていた。そんななか、人々の期待を背負う彼の体に驚くべき身体的変異が起こり始める。同時に、街では姿なき不可解な犯罪が頻発。“親愛なる隣人”に、かつて直面したことのない大きな脅威が迫る──。</span></p>
<p><br></p>
<h3>Index</h3>
<ul>
  <li><a href="https://cinemore.jp/jp/erudition/4670/article_4671_p1.html#a4671_p1_1">トム・ホランドの陽性が生きた3部作を終えて</a></li>
  <li><a href="https://cinemore.jp/jp/erudition/4670/article_4671_p2.html#a4671_p2_1">「記憶消去」と本能による「反応」</a></li>
  <li><a href="https://cinemore.jp/jp/erudition/4670/article_4671_p3.html#a4671_p3_1">色彩設計とレンブラント的な照明</a></li>
</ul>
<p><br></p>
<h3 id="a4671_p1_1">トム・ホランドの陽性が生きた3部作を終えて</h3>
<hr>
<p><br></p>
<p>　アメコミが生んだヒーローとして不動の人気を誇るスパイダーマンは、当然のごとく演じる俳優の当たり役となってきた。1970年代のテレビシリーズや日本でのドラマ・映画化を経て、2002年のサム・ライミ監督『<a href="https://link.amazon/A0dDOmlxo" target="_blank">スパイダーマン</a>』の世界的ヒットにより、トビー・マグワイアがそのイメージを定着させる。マグワイアは計3作で演じ、その後、2012年からの『<a href="https://link.amazon/A0aoHqi1H" target="_blank">アメイジング・スパイダーマン</a>』からアンドリュー・ガーフィールドが2作でスパイダーマン役を託された。</p>
<p><br></p>
<p>　そして前任の2人以上に長きにわたってスパイダーマン役を演じ続けているのが、トム・ホランドである。スパイダーマンの名を冠した、つまり主人公である作品は2017年の『<a href="https://cinemore.jp/jp/erudition/38/">スパイダーマン：ホームカミング</a>』に始まり、『<a href="https://cinemore.jp/jp/erudition/782/">スパイダーマン：ファー・フロム・ホーム</a>』（19）、『<a href="https://cinemore.jp/jp/erudition/2303/">スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム</a>』（21）と2年に1本のペースで作られ、5年を空けて『スパイダーマン：ブランド・ニュー・デイ』（26）が完成。さらにホランドのスパイダーマンは、アベンジャーズが揃った3作にも登場。マグワイア、ガーフィールドも『<a href="https://cinemore.jp/jp/erudition/2303/">スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム</a>』に特別出演的に顔を出したものの、ホランドがスパイダーマンを演じた“分量”は他の追随を許さない。その分、自身の当たり役へのプレッシャーは大きいことも察せられる。「ホーム」という共通タイトルが付いた前3作と異なり、『スパイダーマン：ブランド・ニュー・デイ（以下、BND）』は新たなスタートを印象づけるが、そのタイトルは、2008年3月に発表されたコミックから取られた。</p>
<p><br></p>
<p><img src="https://cinemore.jp/images/5f8bd5d1978471e0b74dcf54163bd842825905d25f043e16b40bb24713b8ee40.jpg" style="width: 100%;"><br></p>
<p><span style="font-size: 12px;">『スパイダーマン：ブランド・ニュー・デイ』©2026 CPII. All Rights Reserved. © & TM 2026 MARVEL</span></p>
<div><br></div>
<p>　では、トム・ホランドにとって、何が新たなスタートになったのか。過去のスパイダーマン俳優であるマグワイア、ガーフィールドが、俳優の個性としてどこかエキセントリックで壊れやすいイメージも醸し出すタイプだったのに対し、ホランドの魅力は、あくまでも無鉄砲で陽性。プライベートでの性格も、まんま演技に出る感じ。前3部作はそのキャラが生かされ、それゆえにピーター・パーカーの失敗と成長、人間関係に共感させる瞬間も多発した。マグワイア、ガーフィールドが他の作品も含めて“演技派”志向なのに比べ、ホランドは“親しみやすさ”がスターの資質を形成していた。</p>
<p><br></p>
<p>　そんなホランドにとっても、『BND』におけるピーター・パーカーにはシビアで切実な演技がメインとなることは、あらかじめ分かっていた。前作『<a href="https://cinemore.jp/jp/erudition/2303/">ノー・ウェイ・ホーム</a>』で、ピーターが愛するMJ、親友のネッドの記憶から“自分の存在を消す”決断をしたからだ。MJとネッドは大学を卒業し、ニューヨークで親友として一緒に暮らしている。彼らはかつてスパイダーマンに救われた事実はもちろん覚えているものの、ピーターという人物の存在だけが抜け落ちた状態。ネッドは相変わらず、スパイダーマンの動向を追いかける日々だが……。この『BND』では、そんな3人の接点がストーリーの核となる。いや、冷静に全体を眺めれば、スパイダーマンと“見えないパワー”で多くの人を操る宿敵（および、それに関わる複数の組織／キャラ）の戦いがメインではあるのだが、その本筋を超えて、エモーショナルな瞬間を蓄積させるのが彼らの関係性なのは間違いない。</p>
<p><br></p>
<p><br></p>
<p><a href="/jp/erudition/4670/article_4671_p2.html#a4671_p2_1" class="next"><span>「記憶消去」と本能による「反応」</span></a><br></p><br><a href="https://cinemore.jp/jp/erudition/4670/article_4671_p2.html">CINEMOREで続きを見る</a>
]]>
</content:encoded>
</item>
<item rdf:about="https://cinemore.jp/jp/erudition/4668/article_4669_p1.html">
<title>『プライベート・ケース』ジョディ・フォスターが深層心理の扉を開け放つ、フレンチ・ミステリー</title>
<link>https://cinemore.jp/jp/erudition/4668/article_4669_p1.html</link>
<description>サスペンスかと思えばコメディ風でもあり、精神分析ドラマかと思えば素人探偵の推理ものへと変貌する─。ジョディ・フォスターがフランス映画で初主演を担う『プライベート・ケース』は、的確なジャンル名で言い表すことの難しい一作。フォスターが演じるのは、アメリカ生まれでフランス在住の精神分析医。長くこの国で暮らしながら、いまだに異邦人としての孤独や、拠り所のなさ、深層心理に埋もれた“何か”を抱えて生きていることが、フランス語の堪能ぶりや、悪態を吐くときだけ飛び出す英語にギュッと凝縮されているように感じる。これはフォスターにしか表現し得ない、彼女だからこそ真に共鳴し、輝かせることのできる、実に興味深い役柄なのである。</description>
<dc:creator>牛津厚信</dc:creator>
<dc:date>2026-07-31T17:00:00+09:00</dc:date>
<dc:subject>プライベート・ケース,レベッカ・ズロトヴスキ,ジョディ・フォスター,ダニエル・オートゥイユ,ヴィルジニー・エフィラ,マチュー・アマルリック,フレデリック・ワイズマン,フランス,ミステリー,コメディ,犯罪,洋画</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[
<p><br></p>
<p>　サスペンスかと思えばコメディ風でもあり、精神分析ドラマかと思えば素人探偵の推理ものへと変貌する─。ジョディ・フォスターがフランス映画で初主演を担う本作は、的確なジャンル名で言い表すことの難しい、得体の知れない一作である。まるで作品内にいくつもの鏡を併せ持ち、映し出される像がそれぞれに自分を主張しているかのようだ。</p>
<p><br></p>
<p>　フォスターが演じるのは、アメリカ生まれでフランス在住の精神分析医リリアン。結婚もしたし、子供もいる。けれど今は離婚して一人で生きている。</p>
<p><br></p>
<p>　ある時、長らくセラピーに通う女性患者ポーラが亡くなった。状況から考えて自殺の可能性もあるという。そんな兆候は全く見られなかったのに、なぜ？　患者が死去した例は過去にもあったが、今回だけはどこか様子が違う気がする。やがて彼女は、ポーラの娘や夫がこの件に深く関わっているのではないかと疑い始め…。</p>
<p><br></p>
<h3>Index</h3>
<ul>
  <li><a href="https://cinemore.jp/jp/erudition/4668/article_4669_p1.html#a4669_p1_1">フォスターにしかできない境地</a></li>
  <li><a href="https://cinemore.jp/jp/erudition/4668/article_4669_p2.html#a4669_p2_1">催眠療法によって紐解かれる前世の記憶…？</a></li>
  <li><a href="https://cinemore.jp/jp/erudition/4668/article_4669_p2.html#a4669_p2_2">遠ざけてきたもの、見えなくなっているもの</a></li>
  <li><a href="https://cinemore.jp/jp/erudition/4668/article_4669_p3.html#a4669_p3_1">この映画が詳述しない“とある記憶”</a></li>
</ul>
<p><br></p>
<h3 id="a4669_p1_1">フォスターにしかできない境地</h3>
<hr>
<p><br></p>
<p>　この映画でいちばん目を引くのは、やはりジョディ・フォスターのフランス語の堪能ぶりだ。意外と知られたことではあるが、実際に触れるとこれほど流暢なのかと心酔せずにいられない。</p>
<p><br></p>
<p>　ちなみに、習得のきっかけは9歳の頃。それまで海外旅行経験のなかった母エヴリン（ジョディの幼い頃からマネージメントを担っていた。2019年に91歳で死去）がフランスを旅してすっかりその国や文化にハマってしまい、フォスターに「フランス語のイマージョンスクールに通って、フランス映画の俳優になりなさい！」と告げ、すべての授業をフランス語で行うリセ・フランセ・ドゥ・ロサンゼルスに入学させた。最初の内はかなり苦労したものの、フォスターは持ち前の負けず嫌いの精神で、言語のギャップを克服したのだという（*1）。</p>
<p><br></p>
<p><img src="https://cinemore.jp/images/28703af272592a87f11b2e8efd05a715687f3668d5e8c620acfd785519f81356.jpg" style="width: 100%;"><br></p>
<p><span style="font-size: 12px;">『プライベート・ケース』©LES FILMS VELVET ‐ BUENOS HAIR ‐ FRANCE 3 CINEMA</span></p>
<div><br></div>
<p>　ただし、『プライベート・ケース』（25）は言葉の堪能ぶりをひけらかす映画ではない。私が「目を引く」と記したのは、主人公が長くこの国で暮らしながら、いまだに異邦人としての孤独や、拠り所のなさ、さらに深層心理に埋もれた“何か”を抱えて生きていることが、このフランス語の堪能ぶりや、悪態を吐くときだけ飛び出す英語にギュッと凝縮されているように感じるからだ。</p>
<p><br></p>
<p>　これはフォスターにしか表現し得ない、彼女だからこそ真に共鳴し、輝かせることのできる、実に興味深い役柄なのである。</p>
<p><br></p>
<p><br></p>
<p><a href="/jp/erudition/4668/article_4669_p2.html#a4669_p2_1" class="next"><span>催眠療法によって紐解かれる前世の記憶…？</span></a><br></p><br><a href="https://cinemore.jp/jp/erudition/4668/article_4669_p2.html">CINEMOREで続きを見る</a>
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</content:encoded>
</item>
<item rdf:about="https://cinemore.jp/jp/news-feature/4666/article_p1.html">
<title>『インビジブルハーフ』西山将貴監督　名刺代わりとなる長編デビュー作へ　妥協なき自主制作での挑戦【Director’s Interview Vol.578】</title>
<link>https://cinemore.jp/jp/news-feature/4666/article_p1.html</link>
<description>現在、弱冠27歳の西山将貴監督が、19歳で着想し足掛け6年の歳月を経て完成した長編デビュー作『インビジブルハーフ』。SNSや同調圧力が生み出す現代的な恐怖を、ホラーというフィルターを通して見事に描き出している。本作の着想から自主制作での挑戦、盟友Cao MojiとのCG制作など、独自の映像表現について話を伺った。西山将貴監督はいかにして『インビジブルハーフ』を作り上げたのか。</description>
<dc:creator></dc:creator>
<dc:date>2026-07-31T12:00:00+09:00</dc:date>
<dc:subject>INTERVIEW,Director’s Interview,インビジブルハーフ,西山将貴,シエラ璃砂,奥野みゆ,平澤瑠菜</dc:subject>
<content:encoded><![CDATA[
<p><br></p>
<p>現在、弱冠27歳の西山将貴監督が、19歳で着想し足掛け6年の歳月を経て完成した長編デビュー作『インビジブルハーフ』。SNSや同調圧力が生み出す現代的な恐怖を、ホラーというフィルターを通して見事に描き出している。本作の着想から自主制作での挑戦、盟友Cao MojiとのCG制作など、独自の映像表現について話を伺った。</p>
<p><br></p>
<p>西山将貴監督はいかにして『インビジブルハーフ』を作り上げたのか。</p>
<p><br></p>
<p><br></p>
<p><b>『インビジブルハーフ』あらすじ</b></p>
<p><span style="font-size: 12px;">クラスメイトがいなくなった夜、“その見えない怪物” は現れた。ミックスルーツを持つ高校生・エレナ。見た目や名前で「外国人」扱いされ、転校先のクラスにも馴染めずにいた。そんな彼女の前に、ある日突然現れたのは——“スマホに触れている時だけ見える透明な怪物”。唯一エレナを信じてくれたアカリとともに、正体不明の恐怖に立ち向かうが…この恐怖に向き合うのは、きっと一人じゃない。</span></p>
<p><br></p>
<h3>Index</h3>
<ul>
    <li><a href="https://cinemore.jp/jp/news-feature/4666/article_p1.html#ap1_1">怖いと感じたことを、どう映画に置き換えられるか</a></li>
    <li><a href="https://cinemore.jp/jp/news-feature/4666/article_p2.html#ap2_1">なぜ自主制作だったのか</a></li>
    <li><a href="https://cinemore.jp/jp/news-feature/4666/article_p3.html#ap3_1">整った世界の中にある恐怖</a></li>
    <li><a href="https://cinemore.jp/jp/news-feature/4666/article_p4.html#ap4_1">自然に溶け込ませるCG</a></li>
    <li><a href="https://cinemore.jp/jp/news-feature/4666/article_p5.html#ap5_1">目指したのは「和洋折衷ホラー」</a></li>
</ul>
<p><br></p>
<h3 id="ap1_1">怖いと感じたことを、どう映画に置き換えられるか</h3>
<hr>
<p><br></p>
<p><b>Q：本作は19歳の時に着想されたそうですが、何かきっかけはありましたか。</b></p>
<p><br></p>
<p>西山：僕が19歳だった2018〜19年頃は、子供でもスマホを持ちだした印象がありました。それまでは「親が子供にスマホを買い与えるのは有害だ」と言われていましたが、その空気が変わり、SNSをやることすら怖くない時代へと移行していきました。当時の僕にとって印象的だったのは、「SNSは怖い」と言っていた人たちが次第に自分の顔写真をアップし始めたこと。同時にSNSでの「炎上」も流行り始めた。全く知らない匿名の人がリプライ欄で激しく攻撃してくるようになり、その人たちのアイコンは決まって「グレーの人型シルエット」でした。</p>
<p><br></p>
<p>最初に抱いた着想は、「あのグレーのシルエットの奴らは怖い」という感覚でした。相手が誰なのか調べても分からず、中身は透明な存在。その透明な存在から否定され、攻撃されることは、現代社会における新たな恐怖になり得るのではないか。そこから、その存在を「怪物」に見立てて映画を作れないかなと。さらに、僕自身が古典文学も好きだったので、H.G.ウェルズの「<a href="https://link.amazon/B0byFtqeQ" target="_blank">透明人間</a>」という古典SFと現代性を掛け合わせることで、新しい作品にできないかと考え始めた。それが19歳の時でした。</p>
<p><br></p>
<p><b>Q：「SNSのアイコンが怖い」と感じるように、ホラー映画のネタを探す習慣があったのでしょうか。</b></p>
<p><br></p>
<p>西山：そういう習慣が特別あったわけではないですが、怖いことって生きているだけでたくさんあると思うんです。例えば、学校での集団行動に恐怖を感じたり、テストで点数化されるのが怖かったり。日々生きていれば、怖いことはいろんなところに潜んでいます。それをピックアップして「ホラー」という形で描いているだけなんです。</p>
<p><br></p>
<p>本作のテーマである「視線」、周りからどう思われるかが怖いという感情も、学生時代に誰しも経験したことだと思います。日頃からネタを探しているというよりは、自分が日々の生活の中で怖いと感じたことを、どう映画に置き換えられるか。それを考えながら作っている感覚です。</p>
<p><br></p>
<p><img src="https://cinemore.jp/images/92316fab5c7b09f6a4a7425c7bf5f9a885e075a079256a6d182319c571508b3c.jpg" style="width: 923.4px;"><br></p>
<p><span style="font-size: 12px;">『インビジブルハーフ』Ⓒ 2025 Test 8 Pictures All Rights Reserved.</span></p>
<p><br></p>
<p><b>Q：今年公開された下津優太監督の映画『<a href="https://newgroup-movie.jp/" target="_blank">NEW GROUP</a>』では、集団行動の恐怖が描かれていました。</b></p>
<p><br></p>
<p>西山：実は、去年インドのゴア州で開催された映画祭で下津さんとお会いしまして、そこで『<a href="https://newgroup-movie.jp/" target="_blank">NEW GROUP</a>』も拝見しました。そして、下津さんと出会って15分で、「ザビエルのミイラを観に行きませんか？」と誘ったんです。ゴア州にはフランシスコ・ザビエルの本物の遺体が安置されていて、二人で車に乗ってそれを見に行きました（笑）。</p>
<p><br></p>
<p>下津さんの作品もそうですが、最近試写で拝見した『<a href="https://nothingnew.film/chilled_anymart/" target="_blank">チルド</a>』（26　岩崎裕介監督）など、現代社会の冷たさや日本社会の無機質化をテーマにした作品が、たまたまホラーという形で増えてきている印象があります。本作も学校社会における冷たさや残酷さを描いており、偶然にもそういった作品が同時期に集まっていると感じました。</p>
<p><br></p>
<p><b>Q：社会性を意識して描いたというよりも、自ずとそうなっていったのでしょうか。</b></p>
<p><br></p>
<p>西山：そうですね。ミックスルーツを持つ女の子を主人公にしたことに関しては、社会性を描こうという明確な意図がありました。ただ、そこを除けば、エンターテインメントと社会性の両方を行き来できるようなバランスの映画を目指しました。</p>
<p><br></p>
<p><br></p>
<p><a href="/jp/news-feature/4666/article_p2.html#ap2_1" class="next"><span>なぜ自主制作だったのか</span></a><br></p>
<p><br></p><br><a href="https://cinemore.jp/jp/news-feature/4666/article_p2.html">CINEMOREで続きを見る</a>
]]>
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</item>

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